よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、トラストレスについて解説しています。
背景
トラストレスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
トラストレスとは
トラストレスとは、ブロックチェーンやWeb3の中核をなす重要な概念です。
従来のシステムでは、信頼できる中央機関や第三者機関に頼らざるを得ませんでした。例えば、金融機関に預金を預けたり、公的機関に身分証明を依存したりする必要がありました。
一方、ブロックチェーンはトラストレス(非信頼)なシステムです。つまり、第三者を信頼する必要がありません。代わりに、以下のようなメカニズムで信頼が作られます。
- 分散化
ブロックチェーンはデータを世界中の複数のノードに分散して保存します。そのため、特定のノードや中央機関を信頼する必要がありません。 - 暗号化
トランザクションデータは強力な暗号化で保護されるため、改ざんや不正を防げます。 - インセンティブ設計
マイナーやノードに対し、ネイティブトークンを報酬として与えることで、ルール違反するインセンティブを排除しています。 - 合意形成
複数のノードが分散型で合意を取ることで、信頼できるデータが生成されます。
トラストレスなシステムには、中央集権的な権力機関に頼らず、透明性とセキュリティが高いというメリットがあります。一方で、既存システムとの連携が難しいなどの課題もあります。
Web3では、このトラストレスな性質を活かし、分散型の価値交換やID管理などのユースケースが生まれています。中間者を介さずに信頼関係を構築できることが、Web3の特徴です。
メリットとデメリット
トラストレスのメリット:
- 中央集権的な権力機関への依存がない
個人やサービスが単一の機関に依存することなく、システムを利用できます。システムの健全性が高まります。 - 透明性が高い
トランザクションデータが公開されているため、不正な改ざんが行われにくく、高い透明性があります。 - セキュリティが高い
分散化と暗号化により、データの改ざんや不正アクセスから守られます。単一障害点がありません。 - 参加者全員がルールを共有
ルールがオープンソースで共有されているため、誰もが公平にアクセスでき、排他的な扱いは受けません。
デメリット:
- パフォーマンス の課題
分散化されたシステムでは合意形成にコストがかかり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 - 規制当局との調整が難しい
法的権限を持つ規制当局と連携するのが難しく、ルールの解釈の相違が起きかねません。 - 参加インセンティブの設計が重要
適切なインセンティブ設計がないと、マイナーやノードの参加が促進されず、システムが機能不全に陥る恐れがあります。 - プライバシー保護の課題
すべてのデータが公開されるため、本人確認情報などプライバシーが脅かされる可能性があります。
トラストレスには一長一短がありますが、分権化とセキュリティ強化の点で大きなメリットがあると考えられています。課題を克服しつつ、中央集権型システムの脆弱性を補完する形で発展が期待されています。
おわりに
今日は、 トラストレスについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
コメント