よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、EC2の課金モデルについて解説しています。
背景
EC2の課金モデルについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
EC2の課金モデルとは
Amazon EC2には以下の4つの主な課金モデルがあります。
1. オンデマンドインスタンス
- 従量課金制で使った分だけ料金を支払う
- 柔軟性が高いが、長期では最も高コストになる可能性がある
2. リザーブドインスタンス(RI)
- インスタンスを一定期間(1年または3年)予約購入する
- 全期間の料金を前払いまたは一部前払いで、使用料金が最大75%割引
- 長期的に同じインスタンスタイプが必要な場合に最もコストが抑えられる
3. スポットインスタンス
- AWS がスポットインスタンス料金を設定し、入札制で利用可能な余剰EC2インスタンスを獲得
- オンデマンド価格の最大90%引きが可能だが、中断されるリスクがある
- 中断されやすいワークロードやフォルトトレラントなワークロードに適している
4. デディケーテッドホスト
- 単一テナンシーの物理サーバーを専有してリソースを確保
- ライセンス付きソフトウェアの使用や規制遵守などの要件がある場合に有効
- 高価格なので予算やニーズを十分に検討が必要
これらの課金モデルを組み合わせて、ユースケースとコスト要件に合わせて使い分けることが重要です。
例えば、基本的な継続的なワークロードにはRIを使い、バーストトラフィックにはオンデマンド、バッチワークロードにはスポットなどです。
適切な課金モデルの選択により、コストを最適化しつつ、必要な性能とアベイラビリティを確保できます。
ユースケース
各課金モデルの一般的なユースケースについて説明します。
オンデマンドインスタンス
- ワークロードが短期的で不規則な場合
- 新しいアプリケーションの評価やプロトタイプ開発
- 急な需要の増加への一時的な対応が必要な場合
- 他のインスタンスタイプが利用できない場合の代替
リザーブドインスタンス(RI)
- 長期的で安定した需要があり、継続的に稼働するワークロードの場合
- Web/アプリケーションサーバー、データベース、企業システムなど
- 事前にキャパシティを確保したい場合
- 1年以上の長期で利用する予定がある場合(最大75%の割引効果)
スポットインスタンス
- バーストトラフィック対応、バッチ処理、機械学習などの断続的ワークロードの場合
- 障害に強く中断されても問題ないワークロードの場合
- コストを最小限に抑えたい場合(オンデマンドの最大90%オフ)
デディケーテッドホスト
- ライセンスのあるソフトウェアを使う必要がある場合
- 規制やコンプライアンス上の理由で単一テナントが必須の場合
- ソフトウェアが特定のプロセッサーやメモリ構成を必要とする場合
- 固定的なリソースが長期に渡り必要な場合
このように、ワークロードの特性、コスト要件、継続期間などに応じて、最適な課金モデルを選択することが重要です。組み合わせて利用することで、コストを最適化しつつ必要な性能・可用性を確保できます。
おわりに
今日は、 EC2の課金モデルについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
コメント