GCP入門:Cloud Storageについて

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GCP入門:Cloud Storageについて 用語解説
GCP入門:Cloud Storageについて
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、Cloud Storageについて解説しています。

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背景

Cloud Storageについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

Cloud Storageとは

Google Cloud Storage(GCS)について説明します。

Cloud Storageは、Googleが提供するオブジェクトストレージサービスです。大容量のデータを安全に保存し、高速にアクセスできるように設計されています。

主な特徴:

  1. データモデル:
  • オブジェクトストレージ(ファイルシステムではない)
  • バケット(コンテナ)とオブジェクト(ファイル)の構造
  1. 耐久性と可用性:
  • 99.999999999%(11個の9)の年間耐久性
  • 複数のリージョンにわたるデータの冗長性
  1. スケーラビリティ:
  • ペタバイト級のデータ保存が可能
  • 自動的にスケールアップ
  1. アクセス制御:
  • きめ細かなアクセス制御(IAM)
  • 署名付きURL for 一時的なアクセス権付与
  1. データ暗号化:
  • 保存時と転送時の暗号化
  • 顧客提供の暗号化キー(CSEK)オプション
  1. ストレージクラス:
  • Standard: 頻繁にアクセスされるデータ
  • Nearline: 月1回程度アクセスされるデータ
  • Coldline: 四半期に1回程度アクセスされるデータ
  • Archive: 年1回以下のアクセス頻度のデータ
  1. ライフサイクル管理:
  • 自動的なデータ移動や削除ルールの設定
  1. バージョニング:
  • オブジェクトの複数バージョンの保持
  1. 強力な整合性:
  • 読み取り後の書き込み整合性
  1. 統合:
    • 他のGCPサービスとの緊密な統合
    • RESTful APIによる外部システムとの連携
  2. データ転送:
    • オンラインデータ転送
    • オフラインデータ転送(Transfer Appliance)
  3. コスト最適化:
    • 階層型ストレージによるコスト最適化
    • ネットワーク通信料金の最適化(同一リージョン内での通信は無料)

主なユースケース:

  1. バックアップとアーカイブ
  2. コンテンツ配信(静的ウェブサイトのホスティングも可能)
  3. ビッグデータ分析のデータレイク
  4. アプリケーションデータの保存
  5. ディザスタリカバリ

使用例(Python):

from google.cloud import storage

def upload_blob(bucket_name, source_file_name, destination_blob_name):
    """Uploads a file to the bucket."""
    storage_client = storage.Client()
    bucket = storage_client.bucket(bucket_name)
    blob = bucket.blob(destination_blob_name)

    blob.upload_from_filename(source_file_name)

    print(f"File {source_file_name} uploaded to {destination_blob_name}.")

# 使用例
upload_blob("my-bucket", "local/path/to/file", "storage-object-name")

Cloud Storageは、その柔軟性、スケーラビリティ、高い耐久性により、多くの企業や開発者に広く利用されています。データの保存、バックアップ、配信など、様々な用途に適しています。

ユースケース

Google Cloud Storageの主なユースケースをより詳細に説明します:

  1. バックアップとアーカイブ:
  • 企業データの長期保存
  • 法的要件に基づくデータ保持
  • 災害復旧のためのオフサイトバックアップ
  1. コンテンツ配信:
  • 静的ウェブサイトのホスティング
  • 画像、動画、音声ファイルの配信
  • ソフトウェアやアプリケーションの配布
  1. ビッグデータ分析:
  • データレイクの構築
  • 機械学習モデルの訓練データの保存
  • ログファイルの集中保管と分析
  1. メディアストリーミング:
  • ビデオオンデマンドサービス
  • ポッドキャストホスティング
  • ライブストリーミングのアーカイブ
  1. モバイルアプリケーション:
  • ユーザーが生成したコンテンツの保存
  • アプリケーションデータの同期
  • アプリのアップデートファイルの配布
  1. IoTデータ収集:
  • センサーデータの保存
  • テレメトリーデータの集約
  • デバイスログの保管
  1. 科学研究データ管理:
  • 大規模な実験データの保存
  • 研究結果の共有
  • 長期的なデータ保存
  1. 電子商取引:
  • 製品画像とカタログの保存
  • ユーザーレビューや評価データの管理
  • トランザクションログの保管
  1. 金融サービス:
  • 取引履歴の長期保存
  • コンプライアンス目的のデータ保持
  • 顧客文書のデジタルアーカイブ
  1. ヘルスケア:
    • 医療画像(X線、MRIなど)の保存
    • 患者記録のバックアップ
    • 匿名化された研究データの共有
  2. 教育:
    • オンライン学習コンテンツの保存と配信
    • 学生の提出物のアーカイブ
    • 教育機関の記録保管
  3. ゲーム業界:
    • ゲームアセット(テクスチャ、モデルなど)の保存
    • ユーザーの保存データのバックアップ
    • パッチやアップデートファイルの配布
  4. メディアと出版:
    • デジタルアセットの管理(写真、動画など)
    • アーカイブ記事や過去の出版物の保存
    • 電子書籍の保存と配信
  5. ソフトウェア開発:
    • ソースコードのバックアップ
    • ビルドアーティファクトの保存
    • テストデータの管理

これらのユースケースは、Cloud Storageの特徴(高い耐久性、スケーラビリティ、セキュリティ、柔軟なアクセス制御など)を活かしています。多くの場合、他のGCPサービスと組み合わせて使用され、より複雑なソリューションの一部となっています。

おわりに

今日は、 Cloud Storageについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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