Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.7-

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Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.7- 用語解説
Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.7-
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

本日は、Go言語のよくある質問について解説しています。

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背景

Go言語を学んでいると「なんでこんな仕様になっているんだろう?」「他の言語と違うのはなぜ?」といった疑問が湧いてきませんか。Go言語の公式サイトにあるFAQページには、そんな疑問に対する開発チームからの丁寧な回答がたくさん載っているんです。ただ、英語で書かれているため読むのに少しハードルがあるのも事実で、今回はこのFAQを日本語に翻訳して、Go言語への理解を深めていけたらと思い、これを読んだ時の内容を備忘として残しました。

起源

設計における指針となる原則は何ですか?

Goが設計された当時、JavaとC++は、少なくともGoogleにおいて、サーバーを書くために最も一般的に使用されていた言語でした。私たちは、これらの言語があまりにも多くの記録管理と繰り返しを要求していると感じていました。一部のプログラマーは、効率性と型安全性を犠牲にして、Pythonのようなより動的で流動的な言語に向かうことで反応しました。私たちは、効率性、安全性、流動性を単一の言語で持つことが可能であるべきだと感じていました。

Goは、単語の両方の意味でのtyping(タイピング/型付け)の量を減らそうと試みています。その設計を通じて、私たちは雑然さと複雑さを減らそうと努めてきました。前方宣言もヘッダーファイルもありません。すべてが正確に一度だけ宣言されます。初期化は表現力があり、自動的で、使いやすいです。構文はクリーンでキーワードが少ないです。繰り返し(foo.Foo* myFoo = new(foo.Foo))は、:=の宣言と初期化構文を使用した単純な型推論によって減らされます。そして、おそらく最も根本的なことは、型階層がないことです:型は単に存在するだけで、それらの関係を宣言する必要がありません。これらの簡素化により、Goは生産性を犠牲にすることなく表現力があり理解しやすくなっています。

もう一つの重要な原則は、概念を直交的に保つことです。メソッドは任意の型に対して実装できます。構造体はデータを表現し、インターフェースは抽象化を表現します。などなど。直交性により、物事が組み合わさったときに何が起こるかを理解しやすくなります。

解説

この節では、Go言語の設計思想の核心となる原則について説明されています。これらの原則を理解することで、Go言語の特徴的な機能がなぜそのように設計されたかが分かります。

「typing」の二重の意味 「typing」という言葉の巧妙な使い方が印象的です:

  • タイピング: キーボードでコードを打つ物理的な作業
  • 型付け: プログラミングにおける型システムの複雑さ

Go言語は、両方の意味での「typing」を減らすことを目指しています。

簡素化の具体例

前方宣言とヘッダーファイルの廃止 C/C++では、関数や変数を使用する前に宣言する必要がありましたが、Go言語では同一パッケージ内では順序を気にせず定義できます。

:=演算子による簡潔な記述

// 従来の冗長な書き方(C++風)
foo.Foo* myFoo = new(foo.Foo)

// Goの簡潔な書き方
myFoo := &foo.Foo{}
// または単に
myFoo := foo.New()

型階層の廃止 従来のオブジェクト指向言語では、クラスの継承関係を明示的に宣言する必要がありましたが、Go言語では:

  • 継承なし: クラス階層を持たない
  • 組み込み: 構造体の埋め込みで機能を再利用
  • インターフェース: 暗黙的な実装で抽象化を実現

直交性(Orthogonality)の原則 直交性とは、言語の機能が互いに独立しており、予測可能な方法で組み合わせられることを意味します:

  • メソッドの柔軟性: あらゆる型(基本型、構造体、関数型など)にメソッドを定義可能
  • 明確な役割分担:
    • 構造体 = データの格納
    • インターフェース = 振る舞いの抽象化
    • メソッド = 操作の定義

設計哲学の背景 この設計思想は、Google規模の大規模開発における実際の痛みから生まれています:

  • コードレビューの効率化: 理解しやすいコード
  • メンテナンスの容易さ: 複雑さを避けることで長期的な保守性を向上
  • 新人の学習コスト削減: シンプルな概念で習得しやすい

これらの原則により、Go言語は「表現力があり理解しやすく、生産性を犠牲にしない」という目標を達成しています。

おわりに 

本日は、Go言語のよくある質問について解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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