
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。
1. 一言でいうと何か
このページは、Claude Code の出力を claude.ai 上のライブな Web ページとして公開する——アーティファクトの解説です。
第72回で挙がった拡張9機能のうち、最後に残っていた1つ。これで全機能が埋まります。
定義はこうです。アーティファクトは、Claude Code がセッションから claude.ai 上のプライベート URL に公開するライブでインタラクティブな Web ページです。ブラウザで開くと、セッションが続く間、その場で更新されます。
判断基準も明確です。ターミナルテキストが Claude が生成したものを表示するのに適さない場合にアーティファクトを使用してください。つまり、1行ずつ読むよりも見たり操作したりする方が簡単な出力です。
そして何ではないかが、独立した節で釘を刺されています。
アーティファクトは作業のキャプチャです。バックエンドのない1つの自己完結型ページなので、複数のルートを提供することはできません。バックエンドを備えたホストされた内部ツールの場合は、代わりに独自のインフラストラクチャにデプロイしてください。
**1ページ・バックエンドなし。**これを超える要求は最初から対象外です。
前提:**Pro、Max、Team、Enterprise プランで利用可能で、/login でサインインしたセッションが必要です。**API キーやクラウドプロバイダー認証では使えません(詳細は後述)。
2. どういう場面で役立つか
原文が挙げる用途は6つ。Claude はセッションが到達できるもの(コードベースや接続されたツールを通じて取得するデータを含む)からページを構築するため、説明に段落が必要になるようなものを表示できます。
シーン1:レビューを「見せる」
**注釈付きの差分を使用してレビュアーをプルリクエストの説明をする。**文章で説明する代わりに、コードの横にあなたの推論を読めるようにします。
シーン2:取得済みデータをダッシュボードにする
**セッションが既に取得したデータからダッシュボードをレンダリングする。**さらに一歩進めて、MCP コネクタを通じて新しいデータを取得する状態ボードも作れます(後述)。
シーン3:選択肢を並べる
複数の設計または実装オプションを並べて配置する。1ページに並べれば互いに評価できるようになります。
シーン4:進行中の作業を共有する
長いタスクが実行されている間に入力される調査タイムラインを保持する。そしてSlack に出力を貼り付ける代わりに、チームメイトにリンクを送信する。
不要・向かないケース
- **バックエンド付きの内部ツールを作りたい。**前述のとおり対象外。独自のインフラストラクチャにデプロイしてください。
- **複数ページのサイトにしたい。**相対リンクは解決されません。ページと一緒に何もデプロイされていないためです。
- **ビューアを自前で認証したい。**アーティファクトは静的ページです。ビューアを自身で認証することはできません。
- **API キーやゲートウェイ、Bedrock などで使いたい。****公開できません。**Anthropic API のみです。
- **CMEK・HIPAA・Zero Data Retention を有効にしている組織。**利用できません。
- **コネクタを呼ぶページを公開リンクで配りたい。**コネクタを呼び出すアーティファクトは、どのプランでも公開リンクで共有することはできません。
- **公開リンクにコメントを付けたい。**アーティファクトを公開共有する場合、ビューアーはコメントできません。
- **トークンを節約したい。**スタイル付きページはターミナルテキストと同じコンテンツよりもトークン集約的です。
3. 使い方と制約の解説
fenced ブロックは14本(プロンプト例13・Markdown 1)。すべて原文どおり引用します。
バージョン要件が機能ごとに分かれているので、先に表にまとめます。
| 対象 | 必要バージョン |
|---|---|
| アーティファクト本体(CLI) | v2.1.183 以降 |
| アーティファクト本体(デスクトップアプリ) | 1.13576.0 以降 |
/artifacts コマンド | v2.1.208 以降 |
| MCP コネクタ呼び出し | v2.1.209 以降 |
/artifacts の Enter が「添付」に変更 | v2.1.216 以降(それ以前はブラウザで開く) |
| コメントを読む | v2.1.221 以降 |
| コメントの自動返信 | v2.1.228 以降 |
/design | v2.1.234 以降 |
プロジェクト設定の enableArtifact 尊重 | v2.1.242 以降 |
| 公開前のツール名チェック | v2.1.265 以降 |
作る
**Claude は出力がページに適している場合、自動的にアーティファクトを公開することがあります。**明示的に頼むなら、機能名を言うか、欲しい見た目を説明します。
Make an artifact that walks through this PR with the diff annotated inline.
Build a dashboard artifact of last week's deploy failures by service and keep it updated as you investigate.
場所を指定しない限り、Claude はページを HTML または Markdown ファイルとしてプロジェクト外の一時ディレクトリに書き込み、公開します。——リポジトリは汚れません。
公開の承認は権限モード次第です。Auto モードなら分類器がプロンプトの代わりに公開をレビューするため、Claude はプロンプトを表示せずにページを公開できます。****Manual および Accept edits モードでは権限を求められ、その文面まで原文に載っています。
Claude wants to publish deploy-failures.html, uploading it to claude.ai (Anthropic’s servers) to host as the page “Deploy failures by service”, private to you until you share it
**「あなたが共有するまではあなただけのもの」**と明示されるわけです。
一度承認すれば再公開は無言ですが、再度質問されるケースが3つあります。コネクタ呼び出しやファイルダウンロードなどのランタイム機能を宣言する場合/その後、公開で共有した場合/その後、特定の人または組織と共有し、最新バージョンが視聴者が見るバージョンとして選択された場合。
公開後はClaude は URL を出力し、ブラウザが新しいページに開きます。ただしRemote Control から claude.ai、Claude Desktop、または Claude モバイルアプリを通じてプロンプトを送信した場合、セッションを実行しているマシンではタブが開きません。いつでもCtrl+] を押して、セッションの最新アーティファクトを再度開きます。
自動オープンを止めるなら**CLAUDE_CODE_ARTIFACT_AUTO_OPEN=0**。
**タイトル・絵文字・タブアイコンは Claude が選びます。**指定したければ頼めば済みます。
更新する
Claude は基になるファイルを編集し、同じ URL に再度公開します。
概要チャートの下に地域別の内訳を追加して再度公開します。
ページを開いているすべてのユーザーは、その場で更新を確認できます。公開するたびにバージョンになり、ページヘッダーの Share コントロールから、ビューアーに表示するバージョンを選択できます。
別セッションから更新する場合は注意が必要です。Claude にその URL を指定するか、/artifacts で添付します。どちらもない場合、新しいセッションは既存のアーティファクトを更新する代わりに、新しいアーティファクトを作成します。
https://claude.ai/code/artifact/5fbea6f3-... を本日の数値で更新します。
探す
/artifacts を実行して、所有しているすべてのアーティファクトと共有されているすべてのアーティファクトをリストアップします。操作はo でブラウザで開く、c でリンクをコピー、Enter で現在のセッションに添付(v2.1.216 より前は Enter がブラウザで開く動作でした)。
Claude Code は claude.ai アカウントからリストを読み込むため、新しいセッションで機能し、リンクがターミナルからスクロールアウトした後の /clear の後でも機能します。
共有する
新しいアーティファクトは最初、あなただけに表示されます。共有はブラウザでアーティファクトを開き、ページヘッダーの Share コントロールから。ギャラリーは claude.ai/code/artifacts です。
公開者の名前の扱いが丁寧に定義されています。組織内で共有されたアーティファクトでは、あなたの名前がタイトルメニューに表示され、公開アーティファクトでは、組織内のサインイン済みビューアーのページヘッダーに表示されます。そして公開リンクをサインインせずに開いたビューアー、または組織外からアクセスしたビューアーには、あなたの名前の代わりに Content is user-generated and unverified. というラベルが表示されます。
**外部の人には「誰が書いたか」ではなく「検証されていない」と出る。**なりすまし防止の設計です。
共有範囲はプラン次第。**Team プランと Enterprise プランでは、組織内の特定のユーザーまたは全員にアクセス権を付与できます。**Pro プランと Max プランでは、公開リンクがアーティファクトを共有する唯一の方法です。そしてTeam プランと Enterprise プランでは、Owner が組織に対して公開共有を有効にするまで、公開共有はオフになっています。
共同編集も Team / Enterprise 限定です。**共有ダイアログで、ユーザーを追加し、その役割を viewer から editor に切り替えます。**エディターの更新方法は別セッションからの更新と同じです。
共有されたページを Claude に読ませる
ここは安全設計が明示されている箇所です。
Claude は他の人が書いたページを、WebFetch でウェブページを読む方法と同じように読みます。つまり、生のページではなく、質問した内容の要約を取得し、その要約はページに書き込まれた指示を報告しますが、それらを実行する代わりに報告するのです。
**他人のページに書かれた「指示」は、実行されず報告されるだけ。**プロンプトインジェクション対策そのものです。
ただし正確な中身が要る場合の逃げ道もあります。Claude Code はまた、ページの完全なソースをローカルファイルに保存します。Claude は、アーティファクトをエディターとして再発行する場合など、正確なコンテンツが必要な場合にそのファイルを開くことができます。
コメントを収集する
組織内でアーティファクトを共有すると、共有相手はページにコメントを残すことができ、Claude がそのコメントを読んで返信することができます。(v2.1.221 以降+Team または Enterprise)
読ませ方は2通り。Claude に読むよう依頼するか、アーティファクトを編集できるユーザーが Send to Claude で送信するか @claude にメンションするか。どちらの方法でも、スレッドが有効になります。そしてClaude は有効になったスレッドにのみ返信または解決できます。
Read the comments on https://claude.ai/code/artifact/5fbea6f3-... and make the changes the commenters ask for.
ビューアーは、各返信が Claude から送信されたものとして表示されます(あなた経由で)。
自動返信
ここが運用上いちばん効く機能だと思います。セッションがアーティファクトを公開した後、Claude Code はセッションが実行されている限り、そのアーティファクトのコメントを監視します。アーティファクトを編集できるユーザーが Claude にコメントを送信すると、すぐにセッションに到達し、Claude はスレッドを読んで、あなたに尋ねることなく返信できます。(v2.1.228 以降)
挙動は権限モードで3分岐します。
- Claude が自動で返信する:
Auto-replied to comment thread on Artifact: <name>またはAuto-edited Artifact: <name> in response to a comment threadが表示される。 - Claude があなたを待つ:
Comments are waiting on Artifact: <name>が出て、スレッドを読む承認と返信を投稿する承認が別々に求められる。 - Claude がプランモードで一時停止する:プランモードを抜けるまで返信しない。
暴走防止も入っています。Claude は、1時間以内にそのアーティファクトで60件の送信されたコメントまたはスレッド有効化を処理した後、アーティファクトへの自動返信を停止します。
止め方は3段階で、戻し方がそれぞれ違います。
| 操作 | 効果 | 再開 |
|---|---|---|
アイドルプロンプトで Ctrl+C を1回 | 監視中の全アーティファクトへの返信を一時停止 | 次のメッセージを送信した後、返信が再開 |
/tasks でタスクを停止 | そのアーティファクトへの返信を停止 | **頼むまで停止したまま。**再公開でもセッション再開でも戻らない |
3秒以内に Ctrl+X Ctrl+K を2回 | セッションの残りの間、全アーティファクトへの返信を停止 | 頼んでも元に戻らない |
監視状況は**/tasks を実行して、セッションが監視している各アーティファクトをライブアップデートタスクとしてリストアップされたものを確認します。**
MCP コネクタでライブデータを引く
アーティファクトは、誰かがそれを表示するたびに MCP コネクタを呼び出すことができるため、ページはセッションから取得したスナップショットではなく、現在のデータを表示します。(v2.1.209 以降)
Build a dashboard artifact of our open pull requests that pulls the live list through my GitHub connector when the page loads.
宣言の仕組みが明快です。Claude はページの公開の一部として、ページが呼び出す可能性のあるコネクタを宣言し、ページはその宣言の外側のコネクタを呼び出すことはできません。
そして重要な区別が1つ。claude.ai アカウントからのコネクタのみが対象となります。****.mcp.json など Claude Code で設定するローカル MCP サーバーは、Claude がページを構築している間にデータを提供できますが、公開されたページはそれらを呼び出すことはできません。
ビューア側の仕組みが、この機能の肝です。
- **各ビューアは独自のコネクタを使用します。**同じダッシュボードを開く2人は、アカウントがアクセスできる内容に応じて異なるデータを表示できます。ページは誰の認証情報も表示しません。
- **ビューアは最初にアクセスを承認します。**ビューアが拒否した場合、またはページが使用するコネクタを接続していない場合でも、ページはライブセクションなしで表示されます。
- **アクションもビューアのアカウントを使用します。**メッセージの投稿や問題の更新など、副作用を伴うコネクタツールを呼び出すコントロールを提供できます。アクションは、コントロールを選択した人のアカウントを通じて実行されます。
公開者の権限が漏れない。代わりに見る人ごとに見えるものが違う——ここを理解していないと「相手に見えない」と混乱します。原文の助言もそこにあります。Claude に各ライブセクションに必要なコネクタを指定するフォールバックメッセージを含めるよう依頼してください。
ライブデータが出ない原因は4つ。ビューアがコネクタを接続していない/ビューアが権限要求を拒否した(拒否はそのページロードの残りの間続く)/組織のコネクタ呼び出しがオフ/ページがコネクタが公開していないツール名を呼び出している。
最後のケースには保険が付きました。Claude がページを公開し、そのコネクタのツールがセッションで利用可能な場合、Claude Code はページが宣言するツール名をそれらと照合し、一致しない名前について Claude に警告し、一致しない場合は公開を拒否します。(v2.1.265 より前はチェックせず公開していました)
ファイルダウンロード
アーティファクトは、ページが生成するファイル(テーブルの CSV エクスポートやチャートの PNG など)をビューアーに提供できます。
Add a button that downloads this table as a CSV file.
**普通のやり方は効きません。**ビューアーは通常のダウンロードリンクやページ上のスクリプトからファイルを保存することはできません。これは、claude.ai のアーティファクトビューアーがページ自体が開始するダウンロード(data: または blob: URL へのリンクを含む)をブロックするためです。
**ダウンロードボタンが動かないときは、この仕様が原因。**Claude にダウンロード機能を使用して再構築するよう依頼してください。
作れるものの型
**アーティファクトは単一の HTML ページであるため、HTML、CSS、およびインラインの JavaScript で表現できるものはすべてスコープ内です。**原文が挙げる5つの型のプロンプトを全数引用します。
変更を通じて説明する。
このプルリクエストを通じて説明するアーティファクトを作成してください。差分をマージン注釈でレンダリングし、重大度別に検出結果をカラーコーディングしてください。
代替案を比較する。
設定パネルの 4 つの明らかに異なるレイアウトを含むアーティファクトを作成してください。密度とグループ化を変更し、それぞれの下に 1 行のトレードオフを含むグリッドとしてレイアウトしてください。
インタラクティブコントロールで調整する。
イージングカーブ、期間、および遅延のスライダーを含むアーティファクトを構築してください。これにより、このトランジションの値を試すことができます。移動するとアニメーションがライブで表示されます。
**結果をセッションに戻す。**これは発想が面白い型です。アーティファクトは、Claude に返す決定の軽量エディタとして機能できます。
各オープンイシューをドラッグ可能なカードとして Now、Next、Later、Cut 列全体に配置するトリアージボードアーティファクトを作成してください。「Copy as prompt」ボタンを追加して、ここに貼り付けるための最終的な順序を提供してください。
ページとの相互作用の結果がページに留まるのではなく、セッションに流れ込みます。——GUI で決めて、テキストで戻す。
進行中の作業を追跡する。
この移行計画をチェックリストアーティファクトに変換してください。完了したアイテムをチェックし、スキップしたものについてはメモを追加してください。
デザインを揃える
Claude がアーティファクトを構築する際、組み込みのデザインスキルを適用するため、ページは追加のプロンプトなしで意図的なパレット、タイポグラフィ、レイアウトを取得します。そのスキルはまた、独自のものを選択する前に、プロジェクト内の既存のデザインシステムを探します。
自社のブランドに寄せるなら、Claude が見つけられる場所(プロジェクトの CLAUDE.md またはリポジトリのテーマファイルなど)に記録します。
## Design system
- Colors: primary #1a4d8f, accent #f59e0b, surface #f8fafc
- Typography: Inter for body, JetBrains Mono for code
- Spacing: 8px scale, 6px border radius
優先順位が明記されています。**Claude はデザインシステムを独自の選択肢より高い優先度として扱い、プロンプトを両方より高い優先度として扱います。**形式は自由——色、フォント、スペーシングの明確なリストであれば、どのようなものでも機能します。
フォントには制限があります。Claude は Google Fonts からタイプフェイスを読み込むことができます。これはアーティファクトページが読み込むことができる唯一の外部フォントソースです。他は@font-face データ URI としてインライン化され、すべてのタイプフェイスにフォールバックスタックを提供します。
/design — デザインキャンバス
UI、画面フロー、ランディングページ、またはポスターをモックアップするために、ページを構築するのではなく、/design をブリーフと共に実行します。
/design a settings screen for a mobile banking app
Claude はデザインを1つのキャンバス上のアートボードとして作成し、Claude Design のエディターの研究プレビューを実行するアーティファクトとしてキャンバスを公開します。
アカウントで保存が有効になっている場合は、アートボード上の要素を選択して変更し、保存して新しいバージョンを公開します。それ以外の場合は、ドラフトを表示して PNG または PDF としてエクスポートします。(v2.1.234 以降)
ページの制約
Claude Code は公開するファイルを HTML ドキュメントシェルでラップし、厳密なコンテンツセキュリティポリシー(CSP)の下で提供します。
| 制約 | 効果 |
|---|---|
| 外部リクエスト | Google Fonts と4つのパブリック CDN ホスト(cdnjs、Tailwind と jQuery CDN、jsDelivr 上の /npm/ など選択されたパス)のみ。CSP はすべての外部画像とその他すべての外部スクリプト、スタイルシート、フォントをブロックし、fetch・XHR・WebSocket はページ自身のオリジンと Google Fonts ホストにのみ到達 |
| バックエンドなし | 静的ページ。ビューアを自身で認証することはできません |
| ダウンロード | **ページはダウンロードを自身で開始することはできません。**ダウンロード機能の宣言が必要 |
| シングルページ | 相対リンクは解決されません。マルチセクションはページ内アンカーを使う |
| ソースファイルタイプ | .html、.htm、または .md。UTF-8(または BOM 付きリトルエンディアン UTF-16)としてデコード可能であること。置換文字 U+FFFD を含むファイルは、修正する行と列とともに拒否されます |
| レンダリングサイズ | 16 MiB 以下。大きな埋め込み画像は、公開が失敗する場合の通常の原因です |
そしてコストの注意。アーティファクトを生成することは、他のレスポンスと同様に出力トークンを使用し、スタイル付きページはターミナルテキストと同じコンテンツよりもトークン集約的です。主因はインライン CSS、インタラクティブコントロール用の JavaScript、特にデータ URI として埋め込まれた画像。
削減策は3つ。埋め込みラスター画像よりも図表に SVG または HTML と CSS を優先する/必要のないインタラクティビティを省略する/ページが大規模なデータセットを完全にインライン化するのではなく要約するようにする。
利用可能性
いずれかが満たされていない場合、Claude はローカル HTML ファイルを書き込むか、公開できないと言います。
| 要件 | 利用可能な場合 |
|---|---|
| プラン | **Pro、Max、Team、または Enterprise。Pro・Max では共有するまで管理者管理は適用されません。**Team は既定で有効、Enterprise は Owner が有効化 |
| 認証 | claude.ai アカウント(/login)。API キー、ゲートウェイトークン、またはクラウドプロバイダー認証情報を使用するセッションは公開できません |
| モデルプロバイダー | **Anthropic API のみ。**Amazon Bedrock、Google Cloud の Agent Platform、Microsoft Foundry では利用不可 |
| 組織ポリシー | CMEK、HIPAA、Zero Data Retention が有効になっていないこと |
| サーフェス | CLI v2.1.183 以降、またはデスクトップアプリ 1.13576.0 以降。Agent SDK・GitHub Action・MCP サーバーコンテキストでは既定でオフ。CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC が設定されている場合もオフ |
止める
自分のセッションだけ止める方法は4つ。
| 場所 | 実行内容 |
|---|---|
/config | Artifacts 行をオフ(ユーザー設定に "enableArtifact": false が書かれる) |
| 設定ファイル | "enableArtifact": false(非推奨の "disableArtifact": true も有効) |
| 環境変数 | CLAUDE_CODE_DISABLE_ARTIFACT=1 |
| 権限ルール | permissions.deny に Artifact を追加 |
オフは一方通行です。--settings ファイルで、または CLAUDE_CODE_DISABLE_ARTIFACT でアーティファクトをオフにした場合、あるいは管理者が管理設定でアーティファクトをオフにした場合、どの設定ファイルもアーティファクトを再度オンにすることはできません。(v2.1.242 より前は上位ファイルが再有効化できていました)
プロジェクト単位も同様で、"enableArtifact": true はアーティファクトを再度オンにしません。
引っかかりやすい点が1つ。domain: 部分のない WebFetch 拒否またはアスクルールを追加した場合、アーティファクトをオフにしたり、アーティファクト読み取りをブロックしたりしません。効くのはWebFetch(domain:claude.ai) ルールのほうです。
組織の管理
アーティファクトのコンテンツは Anthropic が運用するインフラストラクチャに保存され、アーティファクトが公開で共有されていない限り、発行元の組織の認証済みメンバーのみに表示されます。
管理項目は6つ。有効/無効(Enterprise はロール単位のスコープも可)/アーティファクトからのコネクタ呼び出し(Artifacts とは別の専用トグル、Settings > Capabilities 配下)/公開共有(既定オフ、External sharing)/保持ポリシー(プライベートと共有で別々の期間)/監査ログ(claude_artifact_* イベント)/Compliance API。
公開共有のオフは穏当な挙動です。オフに戻すと、各アーティファクトのオーディエンスを変更することなく、既存のパブリックリンク経由のアクセスがブロックされます。再度有効にすると、アクセスが再開されます。
ネットワーク制限がある組織は、許可リストに追加が必要です。**claude.ai のビューアは、サンドボックス化された *.claudeusercontent.com オリジンから各アーティファクトを読み込みます。**フォントはfonts.googleapis.com と fonts.gstatic.com(どちらもオプション。ブロックするとフォールバックでレンダリング)、ライブラリはcdnjs.cloudflare.com、cdn.jsdelivr.net、cdn.tailwindcss.com、code.jquery.com。ブロックされたフォントとは異なり、ブロックされたライブラリにはフォールバックがありません。
運用上の助言も具体的です。サイレントドロップではなく高速拒否でブロックして、ページの最初のレンダリングが遅延しないようにします。
Compliance API のエンドポイントは3つ。
| Method | Endpoint |
|---|---|
GET | /v1/compliance/code/artifacts |
GET | /v1/compliance/code/artifacts/{artifact_id}/versions/{version_id} |
DELETE | /v1/compliance/code/artifacts/{artifact_id} |
4. まとめ + 次回予告
- アーティファクトはセッション出力を claude.ai 上のライブな1ページとして公開する機能。開いている人には更新がその場で反映される。
- 使うのは**「読む」より「見る・触る」ほうが早い出力**のとき。バックエンド付きの内部ツールは対象外。
- Pro・Max・Team・Enterprise +
/login+ Anthropic API が必須。API キー/ゲートウェイ/Bedrock 等では公開できない。 - 公開ファイルはプロジェクト外の一時ディレクトリに書かれる。リポジトリは汚れない。
- **Auto モードなら分類器が判断し、Manual / Accept edits では承認を求められる。**一度承認しても、ランタイム機能の宣言・公開共有・最新版共有では再度聞かれる。
- 同じ URL に再公開すると版が増え、Share から表示する版を選べる。別セッションから更新するにはURL を渡すか
/artifactsで添付しないと新規作成になる。 /artifactsで一覧(o開く/cコピー/Enter添付)。/clear後や新セッションでも使える。- 共有は既定で自分だけ。Team/Enterprise は組織内共有とeditor 指定が可能、Pro/Max は公開リンクのみ。
- 外部の閲覧者には公開者名ではなく
Content is user-generated and unverified.が出る。 - 他人のアーティファクトは WebFetch と同じ扱いで読まれ、ページ内の指示は実行されず報告される。
- **組織内共有ならコメントが付き、Claude が読んで返信できる。**送信は Send to Claude か
@claude。公開共有中はコメント不可。 - 自動返信はセッションが生きている限り監視される。権限モードで3分岐、1時間60件で停止。止め方3種は戻し方がそれぞれ違う(
Ctrl+Cは次メッセージで再開、/tasks停止は依頼するまで、Ctrl+X Ctrl+K×2 は依頼しても戻らない)。 - MCP コネクタでライブデータを引けるが、claude.ai のコネクタのみ。ローカル MCP は構築時にしか使えない。
- **コネクタ呼び出しは閲覧者のアカウントで実行される。**公開者の権限は漏れず、見る人ごとに中身が変わる。副作用のあるアクションも押した人のアカウントで走る。
- コネクタを呼ぶページは、どのプランでも公開リンクにできない。
- **ページ自身が開始するダウンロードはブロックされる。**ダウンロード機能の宣言が必要。
- デザインはCLAUDE.md などに書いたデザインシステムが優先され、プロンプトがさらに優先。外部フォントは Google Fonts のみ。
/designでアートボード形式のデザインキャンバスを公開できる(v2.1.234 以降)。- 制約は1ページ・バックエンドなし・相対リンク不可・
.html/.htm/.mdのみ・16 MiB 以下・外部は Google Fonts と4つの CDN だけ。 - 止めるのは一方通行。
--settings・環境変数・管理設定でオフにしたら、下位の設定では戻せない。 - 組織管理は**有効/無効・コネクタ呼び出し・公開共有・保持期間・監査ログ・Compliance API。**ネットワーク制限下では
*.claudeusercontent.comの許可が必要。
次回予告(暫定):これで第72回が挙げた拡張9機能が出揃いました。次は**非対話モード(headless)**を取り上げ、claude -p によるスクリプト実行、構造化出力、ベアモードを扱う予定です。

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)


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