【Claude Code 連載 第106回】Agent SDK の例(agent-sdk/examples)

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【Claude Code 連載 第106回】Agent SDK の例(agent-sdk/examples) 用語解説
【Claude Code 連載 第106回】Agent SDK の例(agent-sdk/examples)
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よっしー
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こんにちは。よっしーです(^^)

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背景

この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。

公式ドキュメント:https://code.claude.com/docs/ja/agent-sdk/examples

1. 一言でいうと

Agent SDK で「実際に動くもの」を見たいときの案内板です。中身は3つの行き先の紹介だけで、(1) まず最小限のエージェントを動かす(クイックスタートか Hello World)、(2) 作りたいものに形が近いデモアプリケーションを claude-agent-sdk-demos リポジトリからクローンする、(3) Python のノートブックで段階的に学ぶ Claude Cookbook のレシピを進める、という順路を示しています。

第76回から続けてきた Agent SDK の回の、最後の1本です。これまでは機能ごとのガイドとリファレンスで部品を1つずつ見てきました。このページは、それらが組み合わさった完成品の置き場所を教えるページです。


2. どういう場面で役立つか

シーン1:SDK をまだ1回も動かしていない

原文は、完全なアプリケーションに手を出す前に、最小限のエージェントから始めるよう書いています。文章で手順を追いたいならクイックスタート、コードから入りたいなら Hello World のリポジトリ、という分け方です。

シーン2:作りたいアプリに近いお手本が欲しい

メールクライアントのようなアプリや、複数のエージェントが協力して調べ物をするシステムなど、作りたいものの「形」が決まっている場面です。形の近いデモをクローンして、そこから改造を始められます。

シーン3:Python で、段階を追って学びたい

Claude Cookbook の Agent SDK シリーズは、簡単な調査エージェントから始まり、少しずつ機能を足して、洗練されたマルチエージェントのシステムへ進む構成です。ノートブックなので、セルを実行しながら1段ずつ確かめられます。

不要・向かないケース

  • 仕様や既定値を確かめたい:例のコードは「動く一例」であって仕様書ではありません。オプションの正確な意味や既定値は、第104回・第105回のリファレンスで確かめます。
  • そのまま本番に載せたい:原文はデモをローカル開発用と書いています。本番に載せるなら、第94回のホスティング、第95回の安全なデプロイ、第96回の可観測性の検討が別に必要です。
  • TypeScript のノートブックで学びたい:原文によれば、Cookbook のレシピは Python のノートブックです。TypeScript なら、Hello World やデモのリポジトリから入ることになります。

3. 行き先の解説

原文には実行できるコード例が含まれていません(fenced コードブロックは0本)。ページ全体が外部のリポジトリとノートブックへの案内なので、この節では、3つの行き先の特徴と使い分けを整理し、これまでの連載の回とどう組み合わせて読むとよいかを示します。

3-1. 3つの行き先

行き先言語中身向いている人
Agent SDK クイックスタートTypeScript/Python最初に動くエージェントを作る手順。セットアップを含む。例のエージェントはサンプルファイルのバグを見つけて直す文章の手順に沿って始めたい
Hello World(claude-agent-sdk-demos の hello-world)TypeScriptクローンして始める最小限のプロジェクトリポジトリのコードから始めたい
デモアプリケーション(claude-agent-sdk-demos)(原文に言語の記載なし)メールクライアントからマルチエージェントの調査システムまでのデモ。ローカル開発用作りたいものの形が決まっている
Claude Cookbook の Agent SDK シリーズPythonノートブックのレシピの連続。前のレシピを土台に新しい概念と機能を足していく。最初は「ワンライナー研究エージェント」段階を追って学びたい

表は原文の記述を筆者が整理したものです。原文は、デモの一覧や各デモの中身までは書いていません。どんなデモがあるかは、リポジトリを開いて確かめる必要があります。

Claude の製品全体のレシピは、完全な Claude Cookbook にある、とも原文は案内しています。

3-2. 選び方

原文の構成をそのまま順路として読むと、次のようになります。

  1. まず最小限のエージェントを動かす。クイックスタート(第78回)か Hello World。SDK のインストール、認証、query() の呼び出しが一通り動くことを確かめる。
  2. 形の近いデモをクローンする。作りたいもの(メール処理、調査システムなど)に近いものを選び、改造の出発点にする。
  3. Python なら Cookbook のレシピを順に進める。ワンライナー研究エージェントから始めて、前へ進む。

1番を飛ばさない理由として、原文は「SDK でまだ何も構築していない場合は、完全なアプリケーションの前に」と書いています。デモが動かないとき、それが SDK の導入の問題なのか、デモ固有の問題なのかを切り分けられなくなるから、と読めます(筆者の解釈)。第97回で見た「CLI が見つからない」「起動しない」といった失敗は、最小限のエージェントの段階で潰しておくのが効率的です。

3-3. Cookbook のシリーズとこれまでの回

この連載では、すでに Cookbook の Agent SDK シリーズの一部に出会っています。

出会った回レシピURL の名前
第94回(ホスティング)エージェントのホスティング(Docker・Modal・Kubernetes のデプロイ可能なコード付き)07_Hosting_the_agent.ipynb
第103回(移行ガイド)OpenAI Agents SDK からの移行レシピclaude-agent-sdk-04-migrating-from-openai-agents-sdk
第106回(今回)ワンライナー研究エージェントclaude-agent-sdk-00-the-one-liner-research-agent

URL の名前に 00・04・07 と番号が付いていることから、これらは同じ番号付きのシリーズの一部で、今回の「ワンライナー研究エージェント」がその最初(00)だと読めます(筆者の対応づけ。シリーズの全体の一覧はこのページには載っていません)。

3-4. 例を読むときに、連載のどの回を手元に置くか

デモやレシピのコードには、これまでの回で見た部品が組み合わさって出てきます。コードを読んでいて気になったときに引く回を、部品ごとにまとめます。

コードで見かけるもの引く回
query() のループ、メッセージの種類、結果の subtype第77回(エージェントループ)
オプションの意味第79回(設定)、第104回・第105回(リファレンス)
allowedTools・permissionMode・canUseTool第80回・第81回(権限、ユーザー入力)
フック第82回
自作ツール、MCP サーバー第83回・第84回
システムプロンプト第86回
セッションの再開・fork、別ホストでの再開第87回・第93回
サブエージェント(マルチエージェントの調査システムなど)第89回
スキル、プラグイン、CLAUDE.md などのファイルの機能第90回・第99回・第100回
対話型か1回きりか、ClaudeSDKClient第91回・第105回
費用の集計第92回
構造化出力第98回
ストリーミング出力、進捗表示第101回・第102回

表は筆者の整理です。

筆者の指摘:デモやレシピは「動くこと」を優先した例なので、権限の設定は手早く動く形になっていることが多いはずです。これまでの回でも、例のコードが acceptEdits で実際にファイルを書き換えたり(第102回)、権限設定が無いために Bash が承認されない可能性があったり(第98回)、文字列の部分一致で危険なコマンドを止めようとしていたり(第100回)しました。デモを改造して自分のアプリにするときは、第80回の権限の評価順序と、第95回の「エージェントの境界の外に大事なものを置く」考え方で、設定を一度見直すのが安全です。


4. まとめ

  • このページは Agent SDK の完成品の置き場所の案内板。コード例は含まれていない。
  • 順路は、最小限のエージェント(クイックスタートか Hello World)→ 形の近いデモをクローン → Python なら Cookbook のレシピを順に。
  • デモは claude-agent-sdk-demos リポジトリにあり、メールクライアントからマルチエージェントの調査システムまで。ローカル開発用なので、本番には第94〜96回の検討が要る。
  • Cookbook の Agent SDK シリーズは Python のノートブックで、ワンライナー研究エージェントから始めて前のレシピの上に積み上げる。第94回のホスティング、第103回の移行のレシピも同じシリーズと読める。
  • 例のコードを読むときは、部品ごとにこれまでの回を引く。改造して使うなら、権限と安全の設定を見直す。

これで第76回から続いた Agent SDK の回は一巡です。

次回予告

次回は 「エラーリファレンス」(errors) を取り上げる予定です。

第97回の Agent SDK のトラブルシューティングでは、Not logged in・Invalid API key・API Error・429・選んだモデルの問題といった、認証や API に関わるエラーは本体側のエラーリファレンスの担当として回されていました。次回は Agent SDK を離れ、Claude Code 全体で出会うエラーのメッセージごとに、何が起きていて、どう直せばよいのかを見ていきます。


よっしー
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何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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