よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、PHPにおけるComposerの実行環境をDockerで構築する方法についてご紹介します。
背景
PHPにおけるComposerの実行環境をDockerで構築する方法について調査する機会があったので、そのときの内容を備忘として残しました。
composer.jsonとcomposer.lockについて
composer.json
とcomposer.lock
は、Composerツールで使用される2つの重要なファイルです。以下にそれぞれの役割を説明します。
- composer.json:
composer.json
は、プロジェクトの依存関係や設定情報を定義するためのJSON形式のファイルです。- ファイルにはプロジェクトの名前、バージョン、必要なライブラリ、スクリプト、オートロード設定などが含まれます。
- 主な目的は、プロジェクトのメタ情報と依存関係を宣言し、Composerがどのパッケージをインストールすべきかを指示することです。
- 開発者が手動で編集することが期待されるファイルで、特に新しい依存関係を追加したり、バージョンを変更したりするときに変更されます。 例:
{
"name": "my/project",
"require": {
"vendor/package": "1.0.0"
},
"autoload": {
"psr-4": {
"My\\": "src/"
}
}
}
- composer.lock:
composer.lock
は、Composerがプロジェクトの依存関係を解決し、実際にインストールされたバージョンなどの詳細な情報を含むロックファイルです。- プロジェクトをクローンしたり、他のデベロッパーがプロジェクトをビルドするときに、
composer.lock
が参照されて依存関係の正確なバージョンが再現されます。 - Composerは通常、
composer.lock
を読み取り、プロジェクトに必要な正確な依存関係をダウンロード・インストールします。これにより、複数の開発者や環境間でバージョンの一貫性を保つことができます。 例:
{
"_readme": [
"This file locks the dependencies of your project to a known state",
"Read more about it at https://getcomposer.org/doc/01-basic-usage.md#composer-lock-the-lock-file"
],
"content-hash": "abcdef123456...",
"packages": {
"vendor/package": {
"version": "1.0.0",
"source": {
"type": "git",
"url": "https://github.com/vendor/package.git",
"reference": "abcdef123456..."
},
"dist": {
"type": "zip",
"url": "https://example.com/vendor/package/archive/1.0.0.zip",
"reference": "abcdef123456..."
},
"autoload": {
"psr-4": {
"My\\": "src/"
}
}
}
},
"packages-dev": {
// Dev dependencies go here
},
"aliases": {
"1.0.0": "dev-main"
},
"minimum-stability": "dev",
"stability-flags": {
"vendor/package": 20
},
"prefer-stable": true,
"platform": {
"php": "7.4.3"
},
"platform-dev": {
// Platform packages for dev dependencies go here
}
}
composer.lock
がある場合、composer install
はcomposer.lock
を見て依存関係を解決し、新たな依存関係は追加されません。一方で、composer update
はcomposer.json
を見て依存関係を更新し、その結果新しいcomposer.lock
が生成されます。
おわりに
今日は、PHPにおけるComposerの実行環境をDockerで構築する方法についてご紹介しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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