Kubernetes入門:Namespaceについて

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Kubernetes入門:Namespaceについて 用語解説
Kubernetes入門:Namespaceについて
この記事は約3分で読めます。
よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、Namespaceについて解説しています。

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背景

Namespaceについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

Namespaceとは

Kubernetesにおけるネームスペース (Namespace) は、クラスター内のリソースをグループ化し分離するための重要な機能です。以下にネームスペースの主な特徴と用途を簡潔に説明します:

  1. 定義:仮想的なクラスター内クラスターで、複数の環境やプロジェクトを1つの物理クラスター内で運用可能にします。
  2. 主な用途:
  • 複数チームやプロジェクトでクラスターを共有
  • 開発、テスト、本番環境の分離
  • リソースの名前衝突回避
  1. 特徴:
  • デフォルトで「default」「kube-system」「kube-public」ネームスペースが存在
  • リソースの多くはネームスペース単位で管理可能
  • 一部のリソース(Node、PersistentVolume等)はネームスペースに属さない
  1. 利点:
  • セキュリティの向上(アクセス制御の適用)
  • リソース管理の簡素化
  • 名前の重複を避けられる
  1. 注意点:
  • ネームスペース間の通信はデフォルトで許可されている
  • クラスター全体のリソース制限は別途設定が必要

ユースケース

ネームスペースの具体的なユースケースをいくつか紹介します:

  1. マルチテナント環境:
    複数の顧客や部門が同じKubernetesクラスターを共有する場合、各顧客/部門に専用のネームスペースを割り当てます。これにより、リソースの分離と管理が容易になります。
  2. 開発ライフサイクル管理:
    開発、テスト、ステージング、本番環境をそれぞれ別のネームスペースで管理します。これにより、環境間の分離と、環境固有の設定管理が可能になります。
  3. リソース割り当てと制限:
    ネームスペースごとにリソースクォータを設定し、特定のチームやプロジェクトがクラスターリソースを過剰に使用することを防ぎます。
  4. アクセス制御:
    Role-Based Access Control (RBAC) をネームスペース単位で適用し、特定のユーザーやグループが特定のネームスペース内のリソースにのみアクセスできるように制限します。
  5. 大規模マイクロサービスアーキテクチャ:
    関連するマイクロサービスをグループ化し、それぞれのグループを別のネームスペースで管理します。これにより、サービス間の依存関係や通信を整理しやすくなります。
  6. CI/CD パイプライン:
    継続的インテグレーション/デリバリー (CI/CD) プロセスの各段階に専用のネームスペースを使用し、ビルド、テスト、デプロイメントのプロセスを分離します。
  7. A/Bテスティング:
    新機能や異なるバージョンのアプリケーションを別々のネームスペースにデプロイし、トラフィックを制御しながら比較テストを行います。
  8. 一時的な環境:
    短期的なプロジェクトや実験用の環境を、専用のネームスペースで簡単に作成・削除できます。

これらのユースケースは、組織の規模、プロジェクトの複雑さ、セキュリティ要件などに応じて適用できます。

おわりに

今日は、 Namespaceについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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