よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、SvelteKitでのパッケージングについて解説しています。
背景
SvelteKitでのパッケージングについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
パッケージング時の注意事項
SvelteKitのパッケージング時の注意事項(Caveats)について解説しています。
ファイルインポートの指定方法
基本ルール
- すべての相対ファイルインポートは、Node.jsのESMアルゴリズムに従って完全に指定する必要があります
- ファイル名と拡張子を含める必要があります
正しいインポートの例
// src/lib/something/index.jsをインポートする場合
import { something } from './something/index.js';
TypeScriptでの特別な注意事項
インポート時の拡張子
- TypeScriptファイルをインポートする場合でも、拡張子は
.js
を使用 .ts
拡張子は使用しない(これはTypeScriptの設計上の制約)
// 正しい方法
import { something } from './something/index.js';
// 誤った方法
import { something } from './something/index.ts'; // ❌
設定のサポート
tsconfig.json
またはjsconfig.json
で以下の設定を推奨:
{
"compilerOptions": {
"moduleResolution": "NodeNext"
}
}
- この設定により、正しいインポート方法の使用をIDEが支援してくれます
ファイル処理の仕様
各ファイルタイプの処理方法
- Svelteファイル
- プリプロセッサによって処理されます
- TypeScriptファイル
- JavaScriptにトランスパイルされます
- その他のファイル
- そのままコピーされます(as-is)
よくある間違いと解決方法
1. インポートパスの問題
// ❌ 誤った方法
import { something } from './something';
import { something } from './something/index';
// ✅ 正しい方法
import { something } from './something/index.js';
2. TypeScript拡張子の誤用
// ❌ 誤った方法
import { something } from './something.ts';
// ✅ 正しい方法
import { something } from './something.js';
ベストプラクティス
- ファイル構造の整理
- 明確なファイル構造を維持
- インデックスファイルを適切に使用
- TypeScript設定
{
"compilerOptions": {
"moduleResolution": "NodeNext",
"allowJs": true,
"checkJs": true
}
}
- インポート文の一貫性
- プロジェクト全体で一貫したインポート方式を使用
- 自動インポート機能に頼りすぎない
トラブルシューティング
- モジュール解決エラー
- ファイルパスと拡張子を確認
moduleResolution
設定を確認
- TypeScriptエラー
.js
拡張子の使用を確認- コンパイラオプションの確認
- ビルドエラー
- インポートパスの完全性を確認
- ファイル名の大文字小文字を確認
これらの注意事項を守ることで、SvelteKitパッケージの開発とビルドプロセスをスムーズに進めることができます。特にTypeScriptを使用する場合は、拡張子の扱いに注意を払う必要があります。
おわりに
今日は、 SvelteKitでのパッケージングについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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