Svelte入門:リファレンス Configuration -Vol.10-

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Svelte入門:リファレンス Configuration -Vol.10- 用語解説
Svelte入門:リファレンス Configuration -Vol.10-
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、SvelteKitのリファレンスについて解説しています。

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背景

SvelteKitのリファレンスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

KitConfig

kit プロパティは SvelteKit を設定するために使用され、以下のようなプロパティを持つことができます:

svelte.config.js ファイル内の kit オブジェクトは、SvelteKit アプリケーションの核となる設定を定義します。このプロパティによって、アプリケーションのルーティング、ビルド、デプロイなどの多くの側面をカスタマイズできます。

例えば:

const config = {
  kit: {
    // KitConfig プロパティがここに入ります
    adapter: adapter(),
    paths: {
      base: '/my-app',
      assets: 'https://cdn.example.com'
    },
    // その他の設定...
  }
};

KitConfig には多くのプロパティが含まれる可能性があり、プロジェクトの要件に応じて以下のような設定が可能です:

  • adapter: アプリケーションのデプロイ先環境を定義します(Node.js、静的サイト、AWS Lambda など)
  • paths: ベースパスやアセットパスなどのパス設定
  • prerender: プリレンダリングの設定
  • env: 環境変数の扱い方
  • csp: コンテンツセキュリティポリシー設定
  • alias: インポートパスのエイリアス
  • files: さまざまなファイルやディレクトリの場所
  • outDir: ビルド出力先のディレクトリ
  • version: アプリケーションのバージョン管理方法

こうした設定を変更することで、SvelteKit アプリケーションの動作を特定の要件に合わせてカスタマイズできます。

(注:具体的な各プロパティの詳細説明がドキュメントにはさらに記載されていると思われますが、入力された文章には含まれていないため、一般的な説明に留めています。)

inlineStyleThreshold

デフォルト値: 0 HTMLのhead内の <style> ブロック内にCSSをインライン化します。このオプションは数値で、String.lengthプロパティによって指定される、インライン化される CSS ファイルの最大長を UTF-16 コード単位で指定します。ページに必要なすべての CSS ファイルのうち、この値より小さいものは統合されて <style> ブロック内にインライン化されます。 これにより、初期リクエスト数が減少し、First Contentful Paint(最初のコンテンツ描画)スコアを改善できます。ただし、HTML出力が大きくなり、ブラウザキャッシュの効果が低下します。慎重に使用してください。

inlineStyleThreshold の目的と仕組み

inlineStyleThreshold は、SvelteKit アプリケーションのパフォーマンス最適化に関わる重要な設定です。この設定は、スタイルシートの読み込み方法に影響します。

主要なポイント

  1. 機能説明:
    • 指定されたサイズ以下の CSS ファイルを HTML 内の <style> タグにインライン化します
    • サイズは UTF-16 コード単位(基本的には JavaScript の String.length と同じ計測方法)で測定
    • 複数の小さな CSS ファイルは統合され、一つの <style> ブロックになります
  2. パフォーマンスへの影響:
    • メリット:
      • 初期リクエスト数の削減(ページ読み込み時の HTTP リクエストが減少)
      • First Contentful Paint (FCP) の高速化(ユーザーが最初にコンテンツを目にするまでの時間が短縮)
      • ネットワーク接続の遅いユーザーに特に有効
    • デメリット:
      • HTML ファイルサイズの増加
      • ブラウザキャッシュの効率低下(CSS ファイルが個別にキャッシュされない)
      • ページごとにスタイルが重複する可能性
  3. 適切な使用場面:
    • 小規模なアプリケーションや、スタイルシートが小さいプロジェクト
    • 初回表示速度が非常に重要なランディングページ
    • キャッシュよりも初期ロード速度を優先したい場合
  4. 設定例: /** @type {import('@sveltejs/kit').Config} */ const config = { kit: { inlineStyleThreshold: 8192 // 8KB までの CSS ファイルをインライン化 } };
  5. デフォルト値について:
    • デフォルト値は 0 で、これはインライン化を行わないことを意味します
    • すべての CSS ファイルは通常通り外部ファイルとして読み込まれます
  6. 実践的なアドバイス:
    • 本番環境では、ページの特性やターゲットユーザーのネットワーク環境を考慮して値を設定
    • パフォーマンステストツール(Lighthouse など)で効果を測定
    • モバイルユーザーが多い場合は特に、適切な値の設定が重要

この設定は、アプリケーションの性質やユーザーの利用環境に応じて、パフォーマンスとキャッシュ効率のバランスを取るために慎重に調整する必要があります。

おわりに 

今日は、 SvelteKitのリファレンスについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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