
よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、SvelteKitのリファレンスについて解説しています。
背景
SvelteKitのリファレンスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
@sveltejs/kit
RouteDefinition
interface RouteDefinition<Config = any> {…}
id: string;
ルートのID
api: {
methods: Array<HttpMethod | '*'>;
};
APIルートで許可されるHTTPメソッドの配列。’*’はすべてのメソッドを表します。
page: {
methods: Array<Extract<HttpMethod, 'GET' | 'POST'>>;
};
ページルートで許可されるHTTPメソッドの配列。GETとPOSTメソッドのみが使用可能です。
pattern: RegExp;
ルートのマッチングに使用される正規表現パターン
prerender: PrerenderOption;
プリレンダリングのオプション設定
segments: RouteSegment[];
ルートのセグメント情報の配列
methods: Array<HttpMethod | '*'>;
このルートで許可されるHTTPメソッドの配列
config: Config;
ルートに関連する設定情報。任意の型(Config)を指定可能です。
解説
1. 基本構造と目的
このインターフェースは、SvelteKitのルーティングシステムの中核となる定義を提供します。各ルートの振る舞いやプロパティを定義する際に使用されます。
2. 主要コンポーネントの詳細解説
ルート識別(id: string)
// 例
id: '/blog/[slug]'
- ルートを一意に識別するための文字列
- ファイルシステムのパスに基づいて自動生成される
APIルート設定(api)
api: {
methods: ['GET', 'POST', 'PUT', '*']
}
- APIエンドポイントとして機能する場合の設定
- 許可するHTTPメソッドを指定
'*'
を使用することで全メソッドを許可
ページルート設定(page)
page: {
methods: ['GET', 'POST']
}
- ページとして機能する場合の設定
- GETとPOSTのみをサポート
- フォーム送信などの基本的なページ操作に対応
ルートパターン(pattern)
pattern: /^\/blog\/([^/]+?)\/?$/
- URLマッチングに使用される正規表現
- 動的パラメータの抽出にも使用
プリレンダリング設定(prerender)
prerender: {
enabled: true,
entries: ['/blog', '/blog/post-1']
}
- ビルド時の静的生成に関する設定
- パフォーマンス最適化に重要
実装例
const blogRoute: RouteDefinition = {
id: '/blog/[slug]',
api: {
methods: ['GET']
},
page: {
methods: ['GET']
},
pattern: /^\/blog\/([^/]+?)\/?$/,
prerender: {
enabled: true
},
segments: [
{ content: 'blog', dynamic: false },
{ content: 'slug', dynamic: true }
],
methods: ['GET'],
config: {
// カスタム設定
cache: true,
auth: false
}
};
3. 使用シーン
1. 動的ルーティング
// 動的パラメータを含むブログ記事ルート
{
id: '/blog/[slug]',
pattern: /^\/blog\/([^/]+?)\/?$/,
segments: [
{ content: 'blog', dynamic: false },
{ content: 'slug', dynamic: true }
]
}
2. APIエンドポイント
// RESTful APIエンドポイント
{
id: '/api/users',
api: {
methods: ['GET', 'POST', 'PUT', 'DELETE']
},
pattern: /^\/api\/users\/?$/
}
3. 静的ページ
// 静的なページルート
{
id: '/about',
page: {
methods: ['GET']
},
pattern: /^\/about\/?$/,
prerender: {
enabled: true
}
}
4. 重要なポイント
- 型安全性
Config
型パラメータにより、カスタム設定の型安全性を確保- HTTPメソッドは厳密に型チェック
- 柔軟性
- 様々なルートタイプに対応
- カスタム設定による拡張可能性
- パフォーマンス
- プリレンダリング設定によるパフォーマンス最適化
- 正規表現パターンによる効率的なルートマッチング
このインターフェースを理解し適切に使用することで、効率的で柔軟なルーティングシステムを構築することができます。
おわりに
今日は、 SvelteKitのリファレンスについて解説しました。

よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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