
こんにちは。よっしーです(^^)
本日は、Go言語のよくある質問について解説しています。
背景
Go言語を学んでいると「なんでこんな仕様になっているんだろう?」「他の言語と違うのはなぜ?」といった疑問が湧いてきませんか。Go言語の公式サイトにあるFAQページには、そんな疑問に対する開発チームからの丁寧な回答がたくさん載っているんです。ただ、英語で書かれているため読むのに少しハードルがあるのも事実で、今回はこのFAQを日本語に翻訳して、Go言語への理解を深めていけたらと思い、これを読んだ時の内容を備忘として残しました。
起源
なぜ新しい言語を作ったのですか?
Goは、私たちがGoogleで行っていた作業に対する既存の言語と環境への不満から生まれました。プログラミングは過度に困難になっており、言語の選択肢が部分的にその原因でした。効率的なコンパイル、効率的な実行、またはプログラミングの容易さのいずれかを選ばなければならず、これら3つすべてが同じ主流言語では利用できませんでした。可能なプログラマーは、C++や、それより程度は少ないですがJavaではなく、PythonやJavaScriptなどの動的型付け言語に移行することで、安全性や効率性よりも容易さを選んでいました。
私たちの懸念は独自のものではありませんでした。プログラミング言語にとってかなり静かな状況が長年続いた後、GoはRust、Elixir、Swift、その他の新しい言語の最初のいくつかの中の一つであり、これらがプログラミング言語開発を再び活発で、ほぼ主流の分野にしました。
Goは、インタープリター型で動的型付けされた言語のプログラミングの容易さと、静的型付けでコンパイルされた言語の効率性と安全性を組み合わせることを試みることで、これらの問題に取り組みました。また、ネットワーク化されたマルチコアコンピューティングをサポートし、現在のハードウェアにより適応することも目指しました。最後に、Goでの作業は高速であることを意図しています:単一のコンピューター上で大きな実行可能ファイルをビルドするのにせいぜい数秒しかかからないはずです。これらの目標を満たすために、私たちは現在の言語からのプログラミングアプローチの一部を再考することになり、以下のようなものを導きました:階層的ではなく構成的な型システム、並行処理とガベージコレクションのサポート、依存関係の厳密な仕様など。これらはライブラリやツールではうまく処理できません。新しい言語が必要とされたのです。
「Go at Google」という記事では、Go言語の設計の背景と動機について議論し、このFAQで提示された多くの回答についてより詳細な情報を提供しています。
解説
この節は、Go言語が生まれた根本的な理由について深く掘り下げており、言語設計における重要な哲学を示しています。
三位一体の問題 Go言語開発者が直面した核心的な問題は、「効率的なコンパイル」「効率的な実行」「プログラミングの容易さ」という3つの要素を同時に満たす言語が存在しなかったことです。従来は以下のような選択肢しかありませんでした:
- C/C++: 高速実行だが、開発が困難
- Java: 中程度の実行速度、中程度の開発容易さ
- Python/JavaScript: 開発は容易だが、実行速度が遅い
時代の転換点 2007年頃は、長年静的だったプログラミング言語の世界に変化が起きた時期でした。GoだけでなくRust(システムプログラミング)、Elixir(関数型・並行処理)、Swift(Apple製品開発)など、それぞれ異なる課題に取り組む新しい言語が登場し始めました。
Go言語の革新的なアプローチ Go言語は以下の革新的な特徴で従来の問題を解決しようとしました:
- 構成的型システム: 継承ではなくインターフェースと埋め込みを使用
- 高速コンパイル: 数秒で大規模なプログラムをビルド可能
- 並行処理のファーストクラスサポート: GoroutineとChannel
- ガベージコレクション: メモリ管理の自動化
- 厳密な依存関係管理: モジュールシステム
「新しい言語が必要だった」理由 最後の段落で強調されているのは、これらの問題がライブラリやツールでは解決できなかったということです。言語レベルでの根本的な設計変更が必要だったため、既存言語の拡張ではなく、全く新しい言語の創造が選択されました。
この説明は、Go言語がなぜ多くの開発者に受け入れられたのか、そして現代のソフトウェア開発における課題にどのように応えたのかを理解する上で非常に重要な内容です。
おわりに
本日は、Go言語のよくある質問について解説しました。

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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