Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.6-

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Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.6- 用語解説
Go言語入門:よくある質問 -起源 Vol.6-
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

本日は、Go言語のよくある質問について解説しています。

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背景

Go言語を学んでいると「なんでこんな仕様になっているんだろう?」「他の言語と違うのはなぜ?」といった疑問が湧いてきませんか。Go言語の公式サイトにあるFAQページには、そんな疑問に対する開発チームからの丁寧な回答がたくさん載っているんです。ただ、英語で書かれているため読むのに少しハードルがあるのも事実で、今回はこのFAQを日本語に翻訳して、Go言語への理解を深めていけたらと思い、これを読んだ時の内容を備忘として残しました。

起源

Goの祖先は何ですか?

Goは主にC言語ファミリー(基本的な構文)に属し、Pascal/Modula/Oberonファミリー(宣言、パッケージ)からの重要な影響を受け、さらにTony HoareのCSPにインスパイアされた言語、例えばNewsqueakやLimbo(並行処理)からのいくつかのアイデアを取り入れています。しかし、それは全面的に新しい言語です。あらゆる点において、この言語はプログラマーが何をするか、そしてプログラミング、少なくとも私たちが行う種類のプログラミングをより効果的に、つまりより楽しくするにはどうすればよいかを考えることによって設計されました。

解説

この節では、Go言語がどのような言語から影響を受けて設計されたかを説明しています。Go言語の「家系図」を理解することで、なぜ特定の機能や構文が採用されたのかが分かります。

C言語ファミリーからの影響(基本構文) Go言語の基本的な構文はC言語に由来しています。例えば:

  • 関数定義の形式: func main() {}
  • 制御構造: ifforswitch
  • 演算子: +-*/などの基本演算子
  • ポインタ: C言語のポインタ概念(ただし、より安全に設計)

Pascal/Modula/Oberonファミリーからの影響(宣言とパッケージ) これらの言語からは、より構造化されたアプローチを採用しました:

  • 型宣言の順序: var name string(変数名が先、型が後)
  • パッケージシステム: モジュール化の概念
  • 明示的な宣言: より読みやすい宣言構文

CSP(Communicating Sequential Processes)の影響 Tony Hoare氏が提唱したCSP理論から影響を受けた言語からの学習:

  • Newsqueak: Rob Pike氏が開発した実験的言語
  • Limbo: Inferno OS用の言語
  • 並行処理モデル: Goroutineとchannelの設計思想

「全面的に新しい言語」の意味 既存の言語からアイデアを借用しながらも、Go言語は以下の点で独自性を持っています:

  • 既存の問題点の解決: コンパイル速度、並行処理、メモリ管理
  • 現代的な要求への対応: マルチコア、ネットワーク、大規模開発
  • 開発者体験の重視: シンプルさと効率性の両立

「より楽しく」という哲学 最後の「more fun」という表現は、Go言語の開発哲学を表している重要な言葉です。技術的な効率性だけでなく、プログラマーにとっての使いやすさや満足感も重視していることを示しています。この哲学は、Go言語のシンプルな構文や直感的な設計に現れています。

この系譜を理解することで、Go言語がなぜ特定の設計選択をしたのか、そして他の言語とどのような関係性を持っているのかがより明確になります。

おわりに 

本日は、Go言語のよくある質問について解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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