よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、ICOについて解説しています。
背景
ICOについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
ICOとは
ICO(Initial Coin Offering)とは、新しい仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトの資金調達手段の一つです。
具体的には、プロジェクトがトークン(新しい仮想通貨のような暗号資産)を発行し、投資家に対して販売することで資金を集めるスキームです。
ICOの一般的な流れは以下の通りです。
- プロジェクトチームがホワイトペーパーを公開し、概要や技術、ロードマップを投資家に説明する
- 販売前にトークンの発行総数やICO期間、資金調達目標額などを設定する
- ICO期間中に、投資家がビットコインやイーサリアムなどの既存通貨でトークンを購入する
- 調達額が目標に達すればICOは成功。達しない場合は資金を返金する
ICOの主なメリットは、ベンチャーキャピタルなどの伝統的な資金調達手段に比べ、より柔軟で低コストで資金を集められる点にあります。一方で、規制の存在しない分野であり、詐欺的なICOも多数発生したため、リスクも高いと指摘されています。
近年は、ICOに対する規制が整備されつつあり、新たな仮想通貨公開の手法としてSTOやIEOなども登場しています。資金調達手段としての進化が進んでいます。
事例
ICOの主な事例としては以下がよく知られています。
- Ethereum (2014年)
スマートコントラクトプラットフォームのイーサリアムは、ICOによって1800万ドル以上を調達。当時最大規模のICOとなった。 - The DAO (2016年)
イーサリアム上の分散型ベンチャー資本組織の立ち上げを目的に、約1億5000万ドルを集めたICOだが、セキュリティ上の問題から失敗に終わった。 - Bancor (2017年)
分散型のトークン取引所を立ち上げることを目指し、約1億5300万ドルを調達。ICOの人気ピーク時に実施された。 - EOS (2017-2018年)
1年間にわたってICOを行い、史上最大となる約41億ドルを集めた。ブロックチェーン運営システムの開発資金に充てられた。 - Petro (2018年)
ベネズエラ政府が発行した、原油で裏付けられた国営仮想通貨ペトロのICOだが、制裁を受けて失敗した。
このように、ICOでは数億ドル単位の資金調達が可能だったが、セキュリティリスクや規制リスクなども発生し、失敗例も多数あった。現在はより規制に則した形での資金調達が主流になりつつある。
おわりに
今日は、 ICOについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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