「Squash merge」の注意点と使い方:開発プロセスを改善するためのヒント

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「Squash merge」の注意点と使い方:開発プロセスを改善するためのヒント ノウハウ
「Squash merge」の注意点と使い方:開発プロセスを改善するためのヒント
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、squash merge についてご紹介します。先日、GitHubでソースを管理していたところ、squash mergeを使用しているときに起きた問題があったので、その共有になります。

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Squash mergeとは

Squash mergeは、Gitにおいて複数のコミットを一つにまとめる方法の一つです。通常のマージでは、複数のブランチを一つに統合することができますが、それぞれのコミット履歴がそのまま残ります。一方で、Squash mergeでは、統合する複数のコミットを一つにまとめ、新たなコミットとして履歴に残すことができます。

Squash mergeを行うことで、Gitの履歴を整理し、コミットログを簡潔に保つことができます。また、複数の小さなコミットを一つにまとめることで、コードレビューの際にもより分かりやすくなるというメリットがあります。

Squash mergeを行うには、以下の手順を実行します。

  1. マージするブランチをチェックアウトします。
  2. マージ元のブランチを指定して、マージを開始します。
git merge --squash <branch-to-merge>
  1. コミットメッセージを編集します。
git commit -m "Squashed commit message"
  1. コミットをプッシュします。
git push

これにより、複数のコミットを一つにまとめた新しいコミットが作成され、履歴に残るようになります。

GitHubでのSquash merge

GitHubでも、Squash mergeを利用することができます。以下は、GitHubでSquash mergeを行う手順です。

  1. GitHub上でマージしたいPull Requestを開きます。
  2. “Merge pull request”ボタンをクリックし、”Squash and merge”を選択します。
  3. コミットメッセージを編集します。
  4. “Confirm squash and merge”をクリックして、マージを完了します。

これにより、複数のコミットが一つにまとめられ、新しいコミットが作成されます。この新しいコミットには、Squash merge時に編集したコミットメッセージが含まれます。

なお、GitHubではSquash mergeを行うと、自動的にマージコミットに関する情報が削除されます。たとえば、マージ元のブランチ名やコミットハッシュなどは、Squash merge後には残りません。

マージコミットとは

マージコミットとは、Gitでブランチをマージする際に、自動的に作成されるコミットのことです。通常、マージコミットには、以下のような情報が含まれます。

  • マージ元のブランチ名
  • マージ元のコミットハッシュ
  • マージ先のブランチ名
  • マージ先のコミットハッシュ
  • マージメッセージ

これらの情報により、マージコミットは、ブランチの履歴において、どのブランチからどのブランチにマージされたかを明確に示すことができます。また、マージ先のブランチには、マージ元のブランチの変更内容が取り込まれます。

ただし、マージコミットが多数作成されると、ブランチの履歴が複雑になり、コミットログが冗長になる可能性があります。このため、Squash mergeを使用することで、複数のコミットを一つにまとめ、コミットログを簡潔に保つことができます。

なお、マージコミットは、通常のコミットと同様に、コミットハッシュが割り当てられ、変更内容がブランチの履歴に残るため、必要に応じて参照することができます。

問題点

Squash mergeは、複数のコミットを一つにまとめ、ブランチの履歴を簡潔にすることができますが、以下のような場合に問題が発生することがあります。

  1. コードレビューの精度が低下する Squash mergeを使用すると、複数のコミットが一つにまとめられるため、コードレビュー時にどの変更内容が含まれるのかがわかりにくくなることがあります。また、コミットメッセージを変更しているため、変更履歴を追跡することが困難になる場合があります。
  2. コンフリクトの解消が難しくなる Squash mergeを使用する場合、複数のコミットが一つにまとめられるため、変更内容が複雑な場合にコンフリクトが発生する可能性があります。この場合、コンフリクトを解消することが難しくなることがあります。
  3. ブランチの履歴が失われる Squash mergeを使用すると、複数のコミットが一つにまとめられるため、マージ元のブランチの履歴が失われることがあります。これにより、どのような変更が行われたかを追跡することが困難になる場合があります。
  4. コミットの原点がわかりにくくなる Squash mergeを使用すると、複数のコミットが一つにまとめられるため、ブランチの履歴が単純になります。しかし、ブランチの履歴が単純になる反面、コミットの原点がわかりにくくなる場合があります。このため、後からブランチの履歴を追跡する場合に、原点を特定することが困難になることがあります。
  5. 履歴の意味がわかりにくくなる Squash mergeを使用すると、複数のコミットが一つにまとめられるため、ブランチの履歴が簡潔になります。しかし、簡潔になりすぎると、履歴の意味がわかりにくくなることがあります。このため、後からブランチの履歴を追跡する場合に、どのような変更が行われたかを理解することが困難になることがあります。

以上のように、Squash mergeを使用する場合には、その利用目的や状況に合わせて適切に判断する必要があります。特に、チームで共同開発を行う場合には、コードレビューや変更履歴の追跡などの観点から、注意が必要です。

考察

個人的には、Squash mergesを使用する場面は、developにマージするタイミングで、修正範囲が狭い場合としていますが、基本的には、developにマージするときには、Squash mergeを使用しています。

修正範囲が広域になっている場合は、マージコミットを残しておくのがよいかなと思います。逆にいうなら、Squash mergeできるようなブランチ単位にするべきなのかも知れません。

ちなみに、developから先のマージには、Squash mergeを使用しないようにしています。

ちなみにSquash mergeを使っていて困ることは、ローカルのブランチを削除する際に、下記のエラーになることです。マージコミットされないので、マージされたと認識されないのが頭を抱えるポイントですね。今のところ -D オプションを付けて消していますが。

error: The branch 'ブランチ名' is not fully merged.
If you are sure you want to delete it, run 'git branch -D ブランチ名'.

公式サイトのSquash mergeに関するドキュメントです。

おわりに

今日は、squash merge についてご紹介しました。ブランチの整理、コードレビューの効率化、リリース前の最終確認など、適切なタイミングでSquash mergeを利用することで、開発プロセスをスムーズに進めましょう。

よっしー
よっしー

また明日お会いしましょう!

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