シェル入門：find, grep, xargsとsedを利用した一括置換

ノウハウ

2023.09.19

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よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、特定のディレクトリ配下にあるファイルで、任意の文字列を一括置換する方法についてご紹介します。

背景
テストデータの作成
一括置換
解説
おわりに

背景

特定のディレクトリ配下にあるファイルで、任意の文字列を一括置換する必要があり、その際に使用した方法を備忘として残しました。

テストデータの作成

下記のテストデータを作成するスクリプトをgen_test.shという名前で作成します。

#!/usr/bin/env bash

sh_name=$(basename "$0")

arg01=$1

log_dir=${sh_name%.sh}

[ ! -e "${log_dir}" ] && mkdir -p "${log_dir}"

LC_CTYPE=C tr -dc 'abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789' < /dev/urandom | head -c 10  > "${log_dir}/${arg01}.log"

このスクリプトを100回実行します。

seq 100 | xargs -P $(nproc) -I{} -t sh -c "bash gen_test.sh {}"

一括置換

下記のコマンドで一括置換しました。

find ./gen_test -type f -name "*.log" -print0 | xargs -0 grep -l 'a' | xargs sed 's/a/  NEW  /g'

下記のような出力になっていれば成功です。

% find ./gen_test -type f -name "*.log" -print0 | xargs -0 grep -l 'a' | xargs sed 's/a/  NEW  /g' 
TxQbPtl  NEW  Py
8RrzmB  NEW  VZ5
3D  NEW  ciE2Zlq
Roy  NEW  NDlzX5
dzIAQVbQq  NEW  
wcfuXeBb  NEW  b
1I8mf  NEW  iR2j
h3Vg40wfY  NEW  
IZhQD  NEW  HOUW
mINL  NEW  wPg9J
X1rO  NEW  jJTZL
3x9fc74ez  NEW  
Ou6Igq7  NEW  mb
M4b63I  NEW  BVq
llh1  NEW  LyfKp
siD  NEW  AyTQfL

解説

このコマンドは、指定されたディレクトリ内の .log ファイル内で文字列 ‘a’ を検索し、その文字列を ‘NEW’ に置換する操作を行います。

find ./gen_test -type f -name "*.log" -print0:
- find: ファイルやディレクトリを検索するコマンドです。
- ./gen_test: カレントディレクトリ内の gen_test ディレクトリを対象とします。この部分を適切なディレクトリパスに変更することもできます。
- -type f: ファイルを対象とします（ディレクトリは対象外）。
- -name "*.log": ファイル名が .log で終わるものを対象とします。
- -print0: ファイル名を NULL 文字区切りで表示します。特殊文字を含むファイル名に対応するための設定です。
xargs -0 grep -l 'a':
- xargs: 前のコマンドの出力を受け取り、指定されたコマンドを実行するためのコマンドです。
- -0: NULL 文字区切りの入力を受け取るための設定です。
- grep -l 'a': grep コマンドを使って、文字列 ‘a’ を含むファイル名を検索します。-l オプションは、検索対象が見つかったファイル名だけを表示します。
xargs sed 's/a/ NEW /g':
- xargs: 前のコマンドの出力（’a’ を含むファイル名）を受け取り、指定されたコマンドを実行するためのコマンドです。
- sed 's/a/ NEW /g': sed コマンドを使って、ファイル内の ‘a’ を ‘NEW’ に置換します。's/a/ NEW /g' はテキストの置換を行う正規表現です。g オプションは一行内の全ての一致を置換するためのものです。