
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。
一言でいうと何か
Claude Code にそのままコピー&ペーストして使える、プロンプト(指示文)の見本集です。各プロンプトは開発の工程・作業カテゴリ・職種でタグ付けされ、下に「このプロンプトが機能する理由」の解説が付いています。何から指示すればよいか分からないとき、あるいは試したことのない使い方を探すときの出発点として用意されたページです。
どういう場面で役立つか
Claude Code を触り始めたばかりで、どんな粒度・言い回しで指示を出すと効果的なのかが分からないとき。このページには「最初に試すべき 5 つのプロンプト」がまとめられており、リポジトリの概要把握・失敗テストの修正・変更前レビューといった、最初に効果を実感しやすいものから順に試せます。
特定の作業について「良い指示の型」を知りたいとき。プロンプトは発見(コード理解)・設計(計画)・構築(実装/テスト/リファクタ/レビュー)・リリース(Git/リリース作業)・運用(デバッグ/インシデント/データ/自動化)という工程ごとに分類されています。たとえば「本番インシデントを調査したい」「マージコンフリクトを解決したい」といった目的から、対応するプロンプトを探せます。
自分でプロンプトを書けるようになりたいとき。各カードの「このプロンプトが機能する理由」を読むと、なぜその書き方が有効なのかというパターンが説明されており、自分のタスクに合わせて応用できます。ページ末尾には、それらのパターンを 6 つに整理した解説もあります。
不要・向かないケース:すでに自分の中で効果的な指示の型が固まっている人にとっては、新しく得られるものは少なめです。またこのページのプロンプトは「スクリプト(そのまま実行すれば必ず動く手順)ではなく出発点」と元ページ自身が述べています。コピーすれば万能に効くわけではなく、自分のプロジェクトのファイル名や規約に合わせて調整する前提のものです。特定の完成した手順書が欲しい場合は、このページより各機能の解説ページ(一般的なワークフローなど)を直接見るほうが向いています。
ページの構成と実例
このページは静的な一覧ではなく、検索ボックス・タグによる絞り込み・プロンプト内の空欄への入力・コピーボタンを備えたインタラクティブなウィジェットとして表示されます(元ページのソースはこのウィジェットを描画する React コンポーネントが本体で、これはページの表示機能であって利用者が入力するものではないため、本記事では解説対象にしません)。利用者が実際に手にするのは、その中に収録されたプロンプト文字列です。
各プロンプトには次の情報が付いています。工程(発見/設計/構築/リリース/運用)、カテゴリ(理解・計画・実装・テスト・レビュー・デバッグ・自動化など)、対象の職種タグ(プロダクト/デザイン/ドキュメント/マーケティング/セキュリティ/オンコール)、出典(後述)、そして「このプロンプトが機能する理由」の解説です。プロンプトによっては {behavior} のような空欄が埋め込まれており、ウィジェット上で自分の値に置き換えてからコピーします。
前提条件(一部のプロンプトのみ)
すべてではありませんが、外部ツールとの接続を前提にするプロンプトがあります。元ページには各プロンプトに「必要なもの」として明記されています。主なものは次のとおりです。GitHub 操作系は gh CLI が認証済みであるか GitHub が claude.ai コネクタとして追加されていること、イシュー起票系は claude.ai コネクタまたは MCP サーバーとして追加されたイシュートラッカー、ログ調査系はデータウェアハウスやログストアの接続、スクリーンショット比較系は Claude が結果を描画してスクリーンショットを撮る手段(デスクトップアプリには標準搭載、ターミナルでは Chrome 拡張機能か Playwright の MCP サーバー)です。MCP(Model Context Protocol)は、Claude Code に外部ツールやデータソースを接続するための仕組みです。
また、モックアップ画像・デザイン・スクリーンショット・プラン出力・エラー出力・CSV などを扱うプロンプトは、その成果物をプロンプトに貼り付ける(またはファイルを @ で参照する)ことが前提になっています。
最初に試すべき 5 つのプロンプト
元ページが「ここから始める」として提示している 5 つを、掲載順(元ページの番号順)で引用します。{ } は空欄で、丸括弧内は元ページに載っている入力例です。
1. give me an overview of this codebase: architecture, key directories, and how the pieces connect
2. where do we {behavior}? (例: {behavior} = validate uploaded file types)
3. the {test} test is failing, find out why and fix it (例: {test} = UserAuth)
4. write tests for {path}, run them, and fix any failures (例: {path} = app/parsers/feed.py)
5. review my uncommitted changes and flag anything that looks risky before I commit
日本語の見出しでは順に「新しいリポジトリで方向性を確認する」「何かが起こる場所を見つける」「失敗したテストを見つけて修正する」「テストを書き、実行し、失敗を修正する」「コミットする前に変更をレビューする」に対応します。共通するのは、ファイル名を細かく指定せず「知りたいこと・やりたい結果」を伝え、実行や修正まで一続きで依頼している点です。1 と 5 のように空欄がなく、そのままコピーして使えるものもあります。
「これらのプロンプトを機能させるもの」6 パターン
ページ末尾では、収録プロンプトに共通する書き方が 6 つのパターンに整理されています。それぞれに例となるプロンプトが text のコードブロックで添えられているので、パターン名(元ページの見出し)とあわせて引用します。
ステップではなく結果を説明する。 何をしたいかを言い、ファイルは Claude に探させます。
add rate limiting to the public API and make sure existing tests still pass
単一のファイルパスを指定していませんが、Claude が対象を自分で見つけて作業する、という書き方です。「既存テストが通ることを確認する」まで一文に含めています。
自分の作業をチェックする方法を与える。 実行・テスト・比較・検証を同じプロンプトで依頼し、1 回の試行で止まらず反復させます。
write the migration, run it against the dev database, and confirm the schema matches
マイグレーションを「書く→開発 DB に対して実行する→スキーマ一致を確認する」まで指示しており、Claude が結果を自己検証しながら進められるようにしています。
参照を指す。 既存のファイル・テスト・パターンを名指しし、新しいコードを既存のものに合わせます。
add a settings page that follows the same layout as the profile page
「プロフィールページと同じレイアウトで」と手本を示すことで、一般論ではなくプロジェクト内の既存の作りに合わせさせています。
測定可能なターゲットを述べる。 目標がパフォーマンスやカバレッジなら、指標としきい値を示して「完了」を明確にします。
get the bundle size under 200KB and show me what you removed
「200KB 未満」という数値目標を与え、あわせて「何を削ったか見せて」と結果の説明も求めています。
成果物を与える。 エラー・ログ・スクリーンショット・プラン出力をプロンプトに直接貼り付けるか、@ でファイルを参照させます。Claude は説明ではなく元データを読みます。
why is the build failing? @build.log
ビルド失敗の状況を言葉で説明する代わりに、@build.log でログファイル自体を参照させています。
答えてほしい方法を言う。 形式・長さ・対象読者を指定し、説明を使いやすい形にします。
explain how the payment retry logic works as an HTML page with a diagram, then open it in my browser
「図付きの HTML ページとして説明し、ブラウザで開いて」と、出力の形式と最後の動作まで指定しています。
なお、収録プロンプトは全部で 50 件超あり、ここでは全列挙していません。工程・カテゴリ別の一覧や各プロンプトの解説は公式ページを参照してください。
プロンプトの出典
各カードには出典が示されており、元ページはこれらの公開資料からパターンを集めたと説明しています。具体的には、一般的なワークフロー、ベストプラクティス、「Anthropic チームが Claude Code をどのように使用しているか」(法務・マーケティング・サイバーセキュリティの各記事を含む)、および「agentic coding スケーリングガイド」です。つまりこのページは、それらに散らばっていたプロンプト例を横断的に集めて検索できるようにしたもの、という位置づけです。
まとめ
プロンプトライブラリは、Claude Code 用のコピー&ペースト式プロンプト集で、工程・カテゴリ・職種で分類され、各プロンプトに「なぜ機能するか」の解説が付きます。「最初に試すべき 5 つ」から始め、目的別に良い指示の型を探し、末尾の 6 パターンで自分のプロンプトへ応用する、という使い方を想定したページです。収録されたプロンプトは完成した手順ではなく出発点なので、自分のプロジェクトに合わせて調整して使います。
次回は「ベストプラクティス(best-practices)」を取り上げる予定です。本ページの 6 パターンの土台にもなっている、プロジェクト設定とプロンプティングの指針をまとめたページです。
この記事は執筆時点の公式ドキュメントに基づいています。最新の情報は必ず公式ドキュメントをご確認ください。

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それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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