こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、Homebrewについてご紹介します。
背景
HomebrewはmacOS上でのソフトウェアパッケージの管理を容易にするために開発されたツールです。以下に、Homebrewを使用する背景やメリットをいくつか挙げます。
- 簡単なパッケージ管理: Homebrewを使用すると、ターミナル上で簡単にパッケージのインストール、アップデート、アンインストールなどの操作ができます。複数のパッケージを個別にダウンロードしてインストールする必要がなくなり、依存関係の解決も自動的に行われます。
- オープンソース: Homebrewはオープンソースのパッケージ管理システムであり、多くのコミュニティメンバーによって開発、メンテナンスされています。そのため、さまざまなソフトウェアやツールのパッケージが利用可能であり、新しいパッケージも頻繁に追加されます。
- パッケージの最新性: Homebrewを使用すると、常に最新バージョンのパッケージを利用することができます。Homebrewの開発者やメンテナーは、新しいバージョンのソフトウェアを追跡し、パッケージを更新して利用者に提供します。
- カスタマイズ可能: Homebrewは、ユーザーが独自の設定やオプションを追加することができるカスタマイズ性の高いツールです。また、Homebrewの公式リポジトリ以外からパッケージをインストールするためのサードパーティリポジトリ(tap)もサポートしています。
- コミュニティサポート: Homebrewには活発なコミュニティが存在し、公式のサポートフォーラムやチャットルームなどでユーザー間の情報共有やサポートが行われています。問題が発生した場合や質問がある場合は、コミュニティの助けを受けることができます。
これらの理由から、HomebrewはmacOSユーザーにとって便利なツールとなっています。ソフトウェアのインストールや管理を効率的に行いたい場合には、Homebrewの活用を検討する価値があります。
Homebrewとbrewの違い
Homebrewとbrewは、同じパッケージ管理システムを指していることを意味します。Homebrewはパッケージ管理システム自体の名前であり、brewはHomebrewを操作するためのコマンドラインツールの名前です。
具体的に言えば、HomebrewはmacOS上でソフトウェアパッケージをインストール、アップデート、管理するためのフレームワークや基盤を提供します。brewコマンドは、Homebrewを使用してパッケージのインストール、アップデート、検索、一覧表示などの操作を行うためのコマンドラインインターフェースです。
Homebrew自体は、パッケージのリポジトリの管理や依存関係の解決など、パッケージ管理に必要な機能を提供します。brewコマンドは、ユーザーがターミナルで具体的な操作を行うためのインターフェースです。
したがって、Homebrewをインストールするとbrewコマンドが利用可能になり、brewコマンドを使用してパッケージの管理を行うことができます。
インストール
Homebrewは下記のコマンドでインストールできます。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
下記のコマンドで動作確認します。下記のような出力になっていれば成功です。
% brew -v
Homebrew 4.0.17
Homebrew/homebrew-core (git revision 8fa513ddf6a; last commit 2023-03-07)
使用方法
パッケージの検索
brew search <keyword>
<keyword>
には検索したいパッケージのキーワードを入力します。例えば、brew search python
は”python”というキーワードを含むパッケージを検索します。
パッケージのインストール
brew install <package>
<package>
の部分にはインストールしたいパッケージの名前を指定します。例えば、brew install wget
は”wget”というパッケージをインストールします。
特定のバージョンのパッケージをインストール
brew install <package>@<version>
<package>
にはパッケージの名前、<version>
にはインストールしたいバージョンを指定します。例えば、brew install python@3.9
はPython 3.9の特定のバージョンをインストールします。
パッケージのバージョンを切り替え
brew switch <package> <version>
<package>
にはパッケージの名前、<version>
には切り替えたいバージョンを指定します。このコマンドを使用すると、指定したパッケージのバージョンを切り替えることができます。
パッケージの情報表示
brew info <package>
<package>
の部分にはパッケージの名前を指定します。このコマンドは指定したパッケージの詳細な情報を表示します。インストールされているバージョンや依存関係などが表示されます。
パッケージのアップデート
brew update
このコマンドはHomebrew自体をアップデートし、利用可能な最新のパッケージ情報を取得します。パッケージのアップデートは行われません。
パッケージの最新バージョンが利用可能なものを表示
brew outdated
このコマンドは、インストールされているパッケージのうち、最新バージョンが利用可能なものを表示します。現在のバージョンと最新バージョンが表示されます。なので、通常、brew update
を実行した後にbrew outdated
を実行することで、インストールされているパッケージの最新状態を確認することができます。
インストールされているパッケージのアップグレード
brew upgrade <package>
<package>
の部分にはインストールしたいパッケージの名前を指定します。例えば、brew install wget
は”wget”というパッケージをインストールします。<package>の指定がない場合、インストールされている全てのパッケージがアップグレードされます。
パッケージの固定
brew pin <package>
<package>
の部分には固定したいパッケージの名前を指定します。このコマンドを使用すると、指定したパッケージのアップデートが無効化され、そのバージョンが固定されます。
インストールされているパッケージの一覧表示
brew list
このコマンドは現在インストールされているすべてのパッケージを表示します。
パッケージのアンインストール
brew uninstall <package>
<package>
の部分にはアンインストールしたいパッケージの名前を指定します。例えば、brew uninstall wget
は”wget”パッケージをアンインストールします。
パッケージのアンインストールと依存関係の自動削除
brew uninstall --ignore-dependencies <package>
<package>
の部分にはアンインストールしたいパッケージの名前を指定します。このコマンドを使用すると、指定したパッケージだけでなく、それに依存している他のパッケージも自動的にアンインストールされます。
asdfコマンドとの使い分け
Homebrewと同様に、asdfは複数のプログラミング言語のバージョン管理を容易にするツールです。Homebrewとasdfの使い分けは以下のような特徴に基づいて考えることができます。
- 対象とするパッケージ:
- Homebrew: オペレーティングシステムや一般的なツール、アプリケーションのパッケージ管理に特化しています。
- asdf: プログラミング言語やフレームワーク、ツールのバージョン管理に特化しています。
- インストール方法:
- Homebrew: Homebrew自体をインストールして利用します。
- asdf: asdf自体をインストールし、さらに必要なプラグインを追加して使用します。
- バージョン管理の範囲:
- Homebrew: macOSシステム全体のパッケージ管理を担当します。
- asdf: プログラミング言語やフレームワーク、ツールごとにバージョンを管理します。
基本的には、Homebrewはシステムレベルのパッケージ管理に特化し、オペレーティングシステムや一般的なツールのインストールに使用します。一方、asdfはプログラミング言語やフレームワーク、ツールのバージョン管理に特化しており、プロジェクトごとに異なるバージョンを管理する際に便利です。
ただし、一部のプログラミング言語やツールはどちらのツールでも管理できる場合もあります。使用するツールやパッケージの特性に合わせて、適切なツールを選択することが重要です。
asdfコマンドについては、下記の記事を御覧ください。
おわりに
今日は、Homebrewについてご紹介しました。
これらはbrewコマンドの基本的な使い方の一部です。他にもさまざまなオプションやコマンドがありますので、以下のコマンドを使用して詳細な情報やヘルプを表示できます。
brew help
Homebrewの公式サイトは下記になります。
HomebrewはmacOSでのパッケージ管理を容易にするツールです。パッケージのインストール、アップグレード、アンインストール、依存関係の解決などを自動化し、カスタマイズやコミュニティ参加も可能です。これにより、macOSユーザーはターミナルから簡単にソフトウェアを導入・管理できます。
何か質問や相談があれば、遠慮なくコメントしてください。また、エンジニア案件についても、いつでも相談にのっていますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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