よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、デディケーテッドホストについて解説しています。
背景
デディケーテッドホストについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
デディケーテッドホストとは
デディケーテッドホストは、Amazon EC2で提供されている課金モデルの1つです。
デディケーテッドホストでは、物理的な単一のAWS ホストマシンを専有することができます。つまり、そのホスト上の全リソース(CPU、メモリー、ストレージ、インスタンス)を独占して利用できます。
主な特徴は以下の通りです:
単一テナントアーキテクチャ
- ホスト上の仮想マシンを含む全リソースが専有されます
- 他のAWSアカウントとリソースは共有されません
コンプライアンス要件への対応
- 一部の規制業界やソフトウェアベンダーでは、単一テナントが義務付けられている場合があります
- FedRAMP、HIPAA、PCI-DSS、RMFなどのコンプライアンス対応が可能
ライセンス対応
- ライセンス付きのソフトウェアで、ソケット/コア単位の課金モデルに対応しています
柔軟なホスト構成
- インスタンスタイプ、プロセッサー能力、メモリー容量など、ホストの構成を自在に変更可能
課金モデル
- ホスト使用料に加え、デディケーテッドホストで実行するインスタンスの料金が発生します
- 専有リソースのため従来より若干高価格となります
デディケーテッドホストは以下のようなユースケースで有効です:
- 規制や法令で単一テナントが義務付けられている業界
- ライセンスポリシーにソケット/コア数の制限があるソフトウェア製品
- 高度なハードウェア構成やリソース割り当てが必要なワークロード
- マルチテナントではなく独立した環境が必要な場合
つまり、コンプライアンス、ライセンス、ハードウェア要件から、デディケーテッドホストを選択する必要がある場合に適しています。
ユースケース
デディケーテッドホストの主なユースケースは以下のようなものです。
- コンプライアンス対応
- FedRAMP、HIPAA、PCI-DSSなど、規制によって単一テナントが義務付けられている業界
- 金融機関のコア業務システム
- 医療/ヘルスケア関連システム
- ライセンス対応
- ソケット/コアベースでライセンス課金されるソフトウェア
- マイクロソフトのWindows Server
- Oracle Databaseなどのエンタープライズソフトウェア
- ベアメタルアプリケーション
- ベアメタルOSが必要なワークロード
- ハイパーバイザーレイヤーを介さないアプリケーション
- メモリー集中型ワークロード
- インメモリデータベース
- リアルタイムビッグデータ分析
- 高度なインメモリキャッシュ
- 高度なハードウェア要件
- GPUやFPGA、高速ネットワークが必要なHPCワークロード
- 特定の新しいプロセッサーが必要なワークロード
- マルチテナントの回避
- 他のAWSアカウントと物理リソースを共有したくない場合
- セキュリティ上の理由でマルチテナントが許容できない場合
デディケーテッドホストは柔軟にホスト構成をカスタマイズできますが、それに伴いコストも高くなる点に留意が必要です。規制やライセンス、ハードウェア要件から単一テナントが必要な場合にのみ、デディケーテッドホストを導入することをお勧めします。
おわりに
今日は、 デディケーテッドホストについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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