よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、S3とEFSについて解説しています。
背景
S3とEFSの違いについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
S3とEFSの違い
Amazon S3とAmazon EFS(Elastic File System)は両方ともAWSのストレージサービスですが、その目的と機能は大きく異なります。
Amazon S3
- オブジェクトストレージサービス
- ファイルをオブジェクトとして扱い、Bucketにオブジェクトを格納します
- 完全マネージド型でスケーラブル、高可用性を実現
- データはリージョン内で冗長化されて保存されます
- 主にデータレイク、バックアップ、静的コンテンツ配信などの用途
Amazon EFS
- マネージド型の分散ファイルシステム
- NFSv4プロトコルを使ってEC2インスタンスからマウントできます
- ファイルシステムとしてリアルタイムの読み書きが可能
- リージョン内で完全マネージド型のファイルストレージを提供
- ビッグデータ、コンテナ、Webサーバーなど、共有ファイルシステムが必要なユースケース
違いをまとめると、
- S3はオブジェクトストレージ、EFSはファイルストレージ
- S3はオブジェクトレベルのアクセス、EFSはファイルシステムとしてマウント
- S3は主にデータ保管、EFSはリアルタイム読み書き用途
このようにユースケースが異なるため、用途に合わせてそれぞれのストレージサービスを使い分ける必要があります。また、S3とEFSを連携させて活用するケースもあります。
ユースケース
はい、S3とEFSをそれぞれ活用した、または組み合わせたユースケースの例をご紹介します。
Amazon S3を利用するユースケース
- 静的Webサイトホスティング
S3のWebサイトホスティング機能を使い、静的なHTML/CSS/JavaScript/画像ファイルをホストできます。 - データレイクまたはデータレポジトリ
Athena、Redshift、EMRなどのビッグデータ分析サービスとS3を組み合わせ、構造化/非構造化データの集中管理に利用できます。 - バックアップとアーカイブ
S3の高可用性と低コストを活かし、DBスナップショット、サーバーログ、古いデータなどのバックアップやアーカイブに最適です。 - Lambda関数のデータ格納
AWS LambdaなどのサーバーレスアプリケーションでS3を活用し、ログ、アップロードファイル、キャッシュデータを保管できます。
Amazon EFSを利用するユースケース
- コンテナ化されたアプリケーション用のストレージ
ECSやEKSなどのコンテナサービスと組み合わせ、EFSを永続的なファイルストレージとして活用できます。 - ビッグデータ分析ワークロードのストレージ
EMRやAthenaなどのビッグデータサービスで、インプットデータやインターミディエイトデータの共有ストレージとしてEFSを使えます。 - マルチAZを跨ぐファイルシステム
EFSはリージョン内で複数のアベイラビリティーゾーンに自動で分散されるので、高可用性なファイル共有が可能です。
S3とEFSを組み合わせるユースケース
- ハイブリッドクラウドストレージ
AWS Storage GatewayなどのサービスでS3とEFSを連携し、オンプレミスストレージと組み合わせてハイブリッドクラウドストレージを実現できます。 - データプロセシングパイプライン
EFSにインプットデータを配置し、データ処理結果はS3に出力、という風にS3とEFSを組み合わせてデータパイプラインを構築できます。
このように、S3とEFSにはそれぞれ異なるユースケースがあり、場合によっては組み合わせて利用することで、柔軟で効率的なストレージソリューションが実現できます。
おわりに
今日は、 S3とEFSの違いについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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