GCP入門:Cloud Armorについて

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GCP入門:Cloud Armorについて 用語解説
GCP入門:Cloud Armorについて
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、Cloud Armorについて解説しています。

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背景

Cloud Armorについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

Cloud Armorとは

Google Cloud Armorは、Google Cloud Platformが提供する、Webアプリケーションとサービスを保護するための高度なセキュリティサービスです。DDoS(分散型サービス拒否)攻撃の防御やWAF(Webアプリケーションファイアウォール)機能を提供します。以下にCloud Armorの主要な特徴と使用例を説明します:

主要な特徴:

  1. DDoS防御:
  • レイヤー3からレイヤー7までのDDoS攻撃から保護
  1. WAF機能:
  • SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)などの一般的なWeb攻撃を防御
  1. IPアドレスフィルタリング:
  • 特定のIPアドレスやCIDRレンジからのトラフィックを許可/拒否
  1. 地理的制限:
  • 特定の国や地域からのアクセスを制御
  1. プリセットルール:
  • OWASP Top 10などの一般的な脆弱性に対する事前定義ルール
  1. カスタムルール:
  • 特定のビジネスニーズに合わせたカスタムセキュリティルールの作成
  1. アダプティブプロテクション:
  • 機械学習を使用した異常検出と自動防御
  1. レートリミット:
  • 過度のリクエストを制限し、アプリケーションを保護
  1. ログ記録と分析:
  • セキュリティイベントの詳細なログ記録と分析
  1. グローバルスケール:
    • Google’s Global Anycasエッジネットワークを活用した世界規模の保護

使用例:

  1. Eコマースプラットフォームの保護:
  • 顧客データと決済情報の保護、ボットからの不正アクセス防止
  1. 金融サービスアプリケーションのセキュリティ強化:
  • センシティブな財務データの保護、規制遵守の支援
  1. コンテンツ管理システムの防御:
  • WordPress等のCMSの一般的な脆弱性からの保護
  1. APIゲートウェイのセキュリティ:
  • APIエンドポイントへの不正アクセスや過剰な使用の防止
  1. 政府機関のWebサイト保護:
  • 重要な公共サービスへのアクセス確保、サイバー攻撃からの防御
  1. オンラインゲームプラットフォームの防御:
  • DDoS攻撃からのゲームサーバーの保護、チート行為の防止
  1. メディアストリーミングサービスの保護:
  • コンテンツ配信の確保、不正アクセスの防止
  1. 教育機関のオンラインリソース保護:
  • 学生データの保護、オンライン試験システムのセキュリティ確保
  1. ヘルスケアポータルのセキュリティ:
  • 患者データの保護、HIPAA準拠の支援
  1. IoTデバイス管理プラットフォームの防御:
    • デバイスデータの保護、不正なデバイスアクセスの防止

Cloud Armorは、特にパブリックに公開されているWebアプリケーションやAPIに対して、多層的なセキュリティ保護を提供します。その柔軟性と強力な機能により、様々な規模と種類のアプリケーションに対応できます。

ユースケース

Cloud Armorのより具体的なユースケースをいくつか詳しく説明します:

  1. 大規模オンライン小売業者のサイバーマンデー対策
  • シナリオ:年間最大の販売イベント中のEコマースプラットフォーム
  • 用途:DDoS攻撃の防御、ボットからの過剰なリクエストの制限、不正アクセスの防止
  • 利点:サイトの可用性確保、顧客データの保護、収益損失の防止
  1. フィンテックスタートアップの決済システム保護
  • シナリオ:革新的なモバイル決済アプリ
  • 用途:SQLインジェクション攻撃の防御、地理的アクセス制限、トランザクションの異常検知
  • 利点:金融データのセキュリティ強化、規制遵守、顧客信頼の獲得
  1. 政府機関の選挙情報ポータル防御
  • シナリオ:国家規模の選挙での投票情報提供サイト
  • 用途:DDoS攻撃からの保護、外国からのアクセス制限、セキュリティイベントのリアルタイムモニタリング
  • 利点:民主的プロセスの保護、市民への信頼できる情報提供、サイバー攻撃の抑止
  1. グローバルニュースメディアの配信プラットフォーム保護
  • シナリオ:24時間体制のオンラインニュースポータル
  • 用途:コンテンツスクレイピングの防止、地域別のコンテンツアクセス制御、DDoS攻撃対策
  • 利点:コンテンツの保護、ライセンス遵守、サービスの継続性確保
  1. 多国籍企業の従業員ポータルセキュリティ強化
  • シナリオ:世界中の従業員が利用する人事システム
  • 用途:地理的アクセス制限、不審なログイン試行の検出、セッションハイジャック防止
  • 利点:機密情報の保護、コンプライアンス要件の満足、セキュアなリモートワーク環境の提供
  1. オンライン教育プラットフォームの保護
  • シナリオ:グローバルな受講生を持つMOOC(大規模オープンオンラインコース)プラットフォーム
  • 用途:コンテンツスクレイピング防止、試験中の不正アクセス検出、DDoS攻撃対策
  • 利点:知的財産の保護、公平な学習環境の提供、プラットフォームの信頼性向上
  1. IoTベースのスマートシティインフラの保護
  • シナリオ:都市全体のセンサーとデバイスを管理するプラットフォーム
  • 用途:不正デバイスからのアクセス防止、APIレートリミット、異常なデータパターンの検出
  • 利点:重要インフラの保護、市民のプライバシー保護、システムの整合性維持
  1. クラウドゲーミングプラットフォームのセキュリティ
  • シナリオ:ストリーミングベースのオンラインゲームサービス
  • 用途:DDoS攻撃対策、チート行為の検出と防止、地域別のアクセス制御
  • 利点:ゲーム体験の質の確保、公平なゲームプレイの維持、サービスの継続性確保
  1. ヘルスケアデータ交換プラットフォームの保護
  • シナリオ:病院、保険会社、研究機関間での患者データ共有システム
  • 用途:データ暗号化、アクセス制御、異常なデータアクセスパターンの検出
  • 利点:患者プライバシーの保護、HIPAA準拠、医療データの整合性確保
  1. クラウドベースのソフトウェア開発環境の保護
    • シナリオ:大規模なオープンソースプロジェクトのコラボレーションプラットフォーム
    • 用途:コード注入攻撃の防止、地理的アクセス制限、不正なコミット検出
    • 利点:ソースコードの保護、開発者アカウントのセキュリティ強化、プロジェクトの整合性維持

これらのユースケースは、Cloud Armorの多層的な防御機能、柔軟なルール設定、そしてグローバルスケールの保護能力を活用しています。特に、パブリックに公開されている重要なWebアプリケーションやAPIに対して、高度なセキュリティを提供します。

おわりに

今日は、 Cloud Armorについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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