よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、Cloud Pub/Subについて解説しています。
背景
Cloud Pub/Subについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
Cloud Pub/Subとは
Cloud Pub/Subは、Google Cloud Platformが提供するフルマネージドな非同期メッセージングサービスです。以下にCloud Pub/Subの主な特徴と機能をまとめます:
- 基本概念
- トピック:メッセージを公開する宛先
- サブスクリプション:トピックからメッセージを受信する経路
- パブリッシャー:メッセージを発行するクライアント
- サブスクライバー:メッセージを受信するクライアント
- 主な特徴
- グローバルに分散したインフラストラクチャ
- リアルタイムメッセージング
- 高いスケーラビリティ(数百万のメッセージ/秒)
- 低レイテンシー(通常100ms以下)
- 少なくとも1回の配信保証
- 配信モード
- プル:サブスクライバーがメッセージを要求
- プッシュ:Pub/Subがサブスクライバーにメッセージを送信
- メッセージの保持
- 最大7日間のメッセージ保持
- 設定可能な保持期間
- セキュリティ
- IAMによるアクセス制御
- 転送中および保存中の暗号化
- VPCサービスコントロールとの統合
- 順序保証
- オプションの順序付きメッセージング
- フィルタリング
- サブスクリプションレベルでのメッセージフィルタリング
- デッドレターキュー
- 配信できないメッセージの処理
- スナップショット
- トピックの特定時点のスナップショット作成と復元
- 監視とロギング
- Cloud Monitoringとの統合
- 詳細なログ記録
- クライアントライブラリ
- 多数のプログラミング言語をサポート
- 料金
- メッセージ量とデータ転送量に基づく課金
Cloud Pub/Subは、マイクロサービスアーキテクチャ、IoTデータ処理、ストリームアナリティクス、イベント駆動型システムなど、様々なユースケースに適しています。
ユースケース
Cloud Pub/Subの主要なユースケースをいくつか紹介します:
- マイクロサービスの非同期通信
- 例:Eコマースプラットフォーム
- 実践:
- 注文サービスが注文イベントを発行
- 在庫、配送、請求サービスがイベントをサブスクライブして処理
- IoTデータ処理
- 例:スマートホームデバイス管理
- 実践:
- デバイスがセンサーデータをPub/Subに送信
- 分析サービスがデータを処理し、異常を検出
- リアルタイムアナリティクス
- 例:金融取引監視システム
- 実践:
- 取引データをPub/Subに送信
- ストリーム処理エンジンがデータを分析し、不正を検出
- ログ集約と処理
- 例:分散システムのログ管理
- 実践:
- アプリケーションがログをPub/Subに送信
- ログ処理サービスがデータを集約し、分析
- モバイルアプリのプッシュ通知
- 例:ニュースアプリ
- 実践:
- コンテンツ管理システムが新記事をPub/Subに公開
- 通知サービスがメッセージを受信し、ユーザーに配信
- イベント駆動型アーキテクチャ
- 例:オンラインゲームプラットフォーム
- 実践:
- ゲームイベント(レベルアップ、アチーブメントなど)をPub/Subに発行
- 各サービス(リーダーボード、報酬システムなど)がイベントを処理
- ETL(抽出、変換、ロード)パイプライン
- 例:データウェアハウス更新
- 実践:
- ソースシステムがデータ変更をPub/Subに発行
- ETLサービスがデータを変換し、データウェアハウスに格納
- クロスリージョンデータレプリケーション
- 例:グローバルアプリケーションのデータ同期
- 実践:
- プライマリリージョンがデータ変更をPub/Subに発行
- セカンダリリージョンがメッセージを受信し、データを同期
- 負荷分散とスケーリング
- 例:画像処理サービス
- 実践:
- アップロードサービスが処理タスクをPub/Subに発行
- 複数のワーカーがタスクを受信し、並列処理
- バッチ処理のトリガー
- 例:日次レポート生成
- 実践:
- スケジューラーがトリガーイベントをPub/Subに発行
- レポート生成サービスがイベントを受信し、処理を開始
- A/Bテスティング
- 例:ウェブサイトの機能テスト
- 実践:
- ユーザーアクションをPub/Subに送信
- 分析サービスがリアルタイムでデータを処理し、結果を評価
- 障害復旧とバックアップ
- 例:クリティカルシステムのバックアップ
- 実践:
- システムが定期的にバックアップイベントをPub/Subに発行
- バックアップサービスがイベントを受信し、データをバックアップ
これらのユースケースは、Cloud Pub/Subの柔軟性と拡張性を活用し、様々なシナリオで効果的なメッセージング・イベント駆動型システムを構築できることを示しています。
おわりに
今日は、 Cloud Pub/Subについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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