GCP入門:プロジェクトについて

スポンサーリンク
GCP入門:プロジェクトについて 用語解説
GCP入門:プロジェクトについて
この記事は約5分で読めます。
よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、GCPにおけるプロジェクトについて解説しています。

スポンサーリンク

背景

GCPにおけるプロジェクトについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

GCPにおけるプロジェクトとは

GCPにおけるプロジェクトについて説明します。

プロジェクトは、GCPを利用する上で最も基本的な組織単位です。以下にプロジェクトの主要な特徴と役割を説明します:

  1. 定義:
    プロジェクトは、GCP上のリソース(サービス、API、請求設定など)をまとめる論理的なコンテナです。
  2. 識別子:
    各プロジェクトには以下の3つの識別子があります。
  • プロジェクトID:グローバルに一意の文字列
  • プロジェクト番号:GCPが自動的に割り当てる数字
  • プロジェクト名:ユーザーが設定する人間にわかりやすい名前
  1. リソースの管理:
  • すべてのGCPリソース(Compute Engine、Cloud Storage、BigQueryなど)はプロジェクトに属します。
  • リソースは通常、同じプロジェクト内でのみ相互に作用します。
  1. アクセス制御:
  • IAM(Identity and Access Management)ポリシーをプロジェクトレベルで設定できます。
  • これにより、誰がどのリソースにアクセスできるかを管理します。
  1. 請求管理:
  • 各プロジェクトは1つの請求アカウントに関連付けられます。
  • プロジェクト単位で使用量と費用を追跡できます。
  1. API管理:
  • プロジェクトごとに必要なAPIを有効化します。
  • 使用しないAPIは無効にしてセキュリティを向上させることができます。
  1. 分離と整理:
  • 異なるアプリケーション、環境(開発、テスト、本番)、部門ごとに別のプロジェクトを作成できます。
  • これにより、リソースの管理とコスト追跡が容易になります。
  1. クォータと制限:
  • プロジェクトごとにリソースの使用量に制限(クォータ)があります。
  • 必要に応じてクォータの引き上げを要求できます。
  1. 削除と復元:
  • プロジェクトは削除することができます。
  • 削除後30日以内であれば復元が可能です。
  1. 階層構造:
    • 組織→フォルダ→プロジェクトという階層構造を作ることができます。
    • これにより、大規模な組織でのリソース管理が容易になります。

プロジェクトは、GCPリソースを論理的に分離し、管理するための重要な概念です。適切にプロジェクトを設計することで、セキュリティ、コスト管理、運用効率を向上させることができます。

ユースケース

プロジェクトのユースケースにおけるベストプラクティスをいくつか紹介します。これらの実践により、GCPリソースの効率的な管理と運用が可能になります。

  1. 環境別のプロジェクト分離:
  • 開発、テスト、ステージング、本番環境をそれぞれ別のプロジェクトに分けます。
  • 利点: 環境間の分離、セキュリティの向上、コスト追跡の容易さ
  1. アプリケーション/サービス別のプロジェクト:
  • 異なるアプリケーションやサービスを別々のプロジェクトで管理します。
  • 利点: リソース管理の簡素化、アプリケーション間の分離
  1. 部門/チーム別のプロジェクト:
  • 組織の異なる部門やチームごとにプロジェクトを作成します。
  • 利点: 部門ごとのコスト管理、アクセス制御の簡易化
  1. 共有リソース用のプロジェクト:
  • 複数のアプリケーションで共有するリソース(例:共通のデータベース)を専用のプロジェクトで管理します。
  • 利点: リソースの再利用、一元管理
  1. 請求アカウントの適切な関連付け:
  • コスト中心や部門ごとに異なる請求アカウントを使用し、適切にプロジェクトに関連付けます。
  • 利点: 詳細なコスト分析、部門別の予算管理
  1. IAMポリシーの階層的適用:
  • 組織レベル、フォルダレベル、プロジェクトレベルでIAMポリシーを適切に設定します。
  • 利点: きめ細かなアクセス制御、セキュリティの強化
  1. ネットワーキングの設計:
  • VPC(Virtual Private Cloud)をプロジェクト間で共有するか、プロジェクトごとに分離するかを適切に決定します。
  • 利点: ネットワークの分離と接続の最適化
  1. ラベル(タグ)の活用:
  • リソースに適切なラベルを付けて、プロジェクト内のリソースを分類・管理します。
  • 利点: リソースの整理、コスト分析の詳細化
  1. プロジェクト命名規則の統一:
  • 組織全体で一貫したプロジェクトの命名規則を採用します。
  • 利点: プロジェクトの識別と管理の容易さ
  1. 監査ログの有効化:
    • すべてのプロジェクトで適切な監査ログを有効にします。
    • 利点: セキュリティ監視、問題のトラッキング
  2. リソース階層の活用:
    • 組織→フォルダ→プロジェクトの階層構造を効果的に使用します。
    • 利点: 大規模組織での管理の簡素化、ポリシーの継承
  3. 定期的なプロジェクトレビュー:
    • 使用されていないリソースの特定と削除、不要なプロジェクトの整理を定期的に行います。
    • 利点: コスト最適化、セキュリティリスクの低減

これらのベストプラクティスは、組織の規模や特性に応じて適用すべきです。

おわりに

今日は、 GCPにおけるプロジェクトについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

コメント

タイトルとURLをコピーしました