GCP入門:VPCについて

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GCP入門:VPCについて 用語解説
GCP入門:VPCについて
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、GCPにおけるVPCについて解説しています。

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背景

GCPにおけるVPCについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

GCPにおけるVPCとは

Google Cloud Platform (GCP) におけるVPC(Virtual Private Cloud)について、以下に簡潔な説明をします:

VPCは、GCP上でユーザーが定義するプライベートなネットワーク空間です。主な特徴と機能は:

  1. ネットワーク分離: プロジェクト内でリソースを論理的に分離
  2. サブネット管理: 地域ごとにIPアドレス範囲を定義可能
  3. ファイアウォール: インバウンド/アウトバウンドトラフィックの制御
  4. ルーティング: カスタムルートテーブルの作成が可能
  5. VPNとピアリング: オンプレミス環境や他のVPCとの接続
  6. プライベートGoogleアクセス: GCPサービスへの内部接続
  7. 共有VPC: 複数プロジェクト間でのネットワークリソース共有

VPCを使用することで、セキュアで柔軟なクラウドネットワーク環境を構築できます。

ユースケース

GCPのVPCを利用する際のベストプラクティスについて、以下にいくつか重要なポイントをまとめました:

  1. ネットワーク設計
  • 将来の拡張を考慮したIPアドレス範囲の設計
  • 論理的なサブネット分割(機能や環境ごと)
  1. セキュリティ
  • 最小権限の原則に基づくファイアウォールルールの設定
  • VPCサービスコントロールの活用
  • Cloud IAPを使用した安全なリモートアクセス
  1. 接続性
  • Cloud NAT for安全なアウトバウンドインターネット接続
  • プライベートGoogleアクセスの有効化
  • 必要に応じたVPN or Cloud Interconnectの利用
  1. モニタリングと可視性
  • VPCフローログの有効化
  • Cloud Monitoringによるネットワークパフォーマンスの監視
  1. 効率的な運用
  • Terraform等のIaCツールを使用したネットワーク構成管理
  • 共有VPCの活用(適切な場合)
  1. パフォーマンス最適化
  • リージョン内でのリソース配置の最適化
  • 適切なネットワークティアの選択
  1. コスト管理
  • 不要なリソースの削除(未使用のIP、ファイアウォールルール等)
  • エグレスチャージの最小化

これらのベストプラクティスを適用することで、安全で効率的、かつスケーラブルなVPC環境を構築・運用できます。

AWSのVPCとの違い

AWSのVPCとGCPのVPCには、いくつかの重要な違いがあります。以下に主な相違点をまとめます:

  1. ネットワーク構造
  • AWS: リージョン単位でVPCを作成
  • GCP: プロジェクト単位でグローバルリソースとしてVPCを作成
  1. サブネット
  • AWS: サブネットはAZに紐付く
  • GCP: サブネットはリージョンに紐付く
  1. IPアドレス管理
  • AWS: VPC作成時にCIDRブロックを指定
  • GCP: auto modeとcustom modeがあり、auto modeでは自動的にIPレンジが割り当てられる
  1. ファイアウォール
  • AWS: セキュリティグループ(インスタンス単位)とネットワークACL(サブネット単位)
  • GCP: VPCレベルでファイアウォールルールを設定
  1. ルーティング
  • AWS: ルートテーブルをサブネットに関連付け
  • GCP: VPCレベルで1つのルートテーブルを管理
  1. プライベート接続
  • AWS: VPCエンドポイント
  • GCP: プライベートGoogleアクセス
  1. ネットワーク接続
  • AWS: Direct Connect
  • GCP: Cloud Interconnect
  1. 共有リソース
  • AWS: Resource Access Manager (RAM)
  • GCP: 共有VPC
  1. NAT
  • AWS: NAT Gateway(マネージドサービス)
  • GCP: Cloud NAT(完全マネージド)
  1. 料金体系
    • AWS: 使用するリソースに応じた課金(NAT Gateway、VPNなど)
    • GCP: Ingress無料、Egressに対する課金(リージョン間、インターネット向け)

これらの違いは、設計や運用の方法に影響を与える可能性があります。どちらのプラットフォームを選択するかは、具体的なプロジェクト要件や既存のインフラストラクチャ、チームのスキルセットなどによって決まります。

おわりに

今日は、 GCPにおけるVPCについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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