よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、gcloudによるプロジェクト作成について解説しています。
背景
gcloudによるプロジェクト作成について調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
プロジェクトとは
GCPにおけるプロジェクトは、リソース管理とアクセス制御の基本単位です。以下にプロジェクトの主要な側面を説明します:
- 定義:
プロジェクトは、GCP上のリソース、サービス、APIの論理的なコンテナです。すべてのGCPリソースはプロジェクトに属します。 - 主要な特徴:
- 一意のプロジェクトID
- プロジェクト名(変更可能)
- プロジェクト番号(システム生成)
- 請求アカウントとの関連付け
- 用途:
- リソースの組織化と管理
- アクセス制御の実施
- 請求の管理と追跡
- APIとサービスの有効化
- リソース管理:
- Compute Engine インスタンス、Cloud Storage バケット、BigQueryデータセットなど、すべてのGCPリソースはプロジェクト内に作成されます。
- プロジェクト間でリソースを移動することは通常できません。
- アクセス制御:
- IAMポリシーはプロジェクトレベルで適用できます。
- ユーザーやグループに対して、プロジェクト全体または特定のリソースに対する権限を付与できます。
- 請求:
- 各プロジェクトは1つの請求アカウントに関連付けられます。
- リソースの使用量と費用はプロジェクト単位で追跡されます。
- 制限:
- デフォルトでは、アカウントごとに最大10個のプロジェクトを作成できます(増加リクエスト可能)。
- プロジェクトごとにリソースクォータが設定されています。
- ベストプラクティス:
- 論理的な分離のためにプロジェクトを使用(例:開発、ステージング、本番環境)
- 適切な命名規則の使用
- 不要なプロジェクトの削除
- プロジェクトレベルでのIAMポリシーの慎重な管理
- プロジェクトの階層:
- 組織 > フォルダ > プロジェクト > リソース
- この階層構造により、大規模な組織でのリソース管理が容易になります。
- ツールとAPIの統合:
- gcloudコマンドラインツール、Terraformなどのインフラストラクチャ管理ツール、GCP APIとシームレスに統合されています。
プロジェクトは、GCPリソースの管理、セキュリティ、コスト管理の中心的な概念です。効果的なプロジェクト管理は、GCPの効率的な利用と管理の鍵となります。
gcloud によるプロジェクト操作
プロジェクト操作したときのコマンドメモになります。
# 操作アカウントの確認
gcloud config get-value account
# プロジェクト新規作成
gcloud projects create my-pj-20240707
# プロジェクトの情報確認
gcloud projects describe my-pj-20240707
# プロジェクト更新
gcloud alpha projects update my-pj-20240707 --name="my-pj-20240707-update"
# プロジェクト削除
gcloud projects delete my-pj-20240707
解説
これらのコマンドを順番に解説します:
gcloud config get-value account
- 現在のgcloud設定で使用されているアクティブなアカウント(通常はメールアドレス)を表示します。
- これにより、現在どのアカウントでgcloudコマンドが実行されているかを確認できます。
gcloud projects create my-pj-20240707
- “my-pj-20240707″という名前の新しいGCPプロジェクトを作成します。
- プロジェクトIDは指定された名前と同じになります(ここでは”my-pj-20240707″)。
- プロジェクトIDは全GCP内でユニークである必要があります。
gcloud projects describe my-pj-20240707
- 指定されたプロジェクト(ここでは”my-pj-20240707″)の詳細情報を表示します。
- プロジェクトID、名前、番号、作成日時、状態などの情報が含まれます。
gcloud alpha projects update my-pj-20240707 --name="my-pj-20240707-update"
- 既存のプロジェクト”my-pj-20240707″の表示名を”my-pj-20240707-update”に更新します。
alpha
コマンドセットは実験的な機能を含むため、本番環境での使用には注意が必要です。- プロジェクトIDは変更されず、表示名のみが更新されます。
gcloud projects delete my-pj-20240707
- 指定されたプロジェクト(ここでは”my-pj-20240707″)を削除します。
- この操作は取り消しできないため、実行前に確認が求められます。
- プロジェクト内のすべてのリソースも削除されるため、注意が必要です。
これらのコマンドは、GCPプロジェクトのライフサイクル管理(作成、表示、更新、削除)を示しています。プロジェクト管理は慎重に行う必要があり、特に削除操作は取り返しのつかない結果をもたらす可能性があるため、十分な注意が必要です。
おわりに
今日は、 gcloudによるプロジェクト作成について解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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