GCP入門: Terraformの状態管理 -Vol.4-

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GCP入門: Terraformの状態管理 -Vol.4- ノウハウ
GCP入門: Terraformの状態管理 -Vol.4-
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、Terraformでの状態管理について解説しています。

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背景

下記の記事の続きになります。

実施内容

main.tfを下記の内容に修正します。

provider "google" {
  project     = "プロジェクトID"
  region      = "REGION"
}

resource "google_storage_bucket" "test-bucket-for-state" {
  name        = "バケット名"
  location    = "US"
  uniform_bucket_level_access = true
}

terraform {
  backend "local" {
    path = "terraform/state/terraform.tfstate"
  }
}

下記のコマンドを実行します。

terraform init -migrate-state

main.tfに `force_destroy = true` を追記します。

provider "google" {
  project     = "プロジェクトID"
  region      = "REGION"
}

resource "google_storage_bucket" "test-bucket-for-state" {
  name        = "バケット名"
  location    = "US"
  uniform_bucket_level_access = true
  force_destroy = true
}

terraform {
  backend "local" {
    path = "terraform/state/terraform.tfstate"
  }
}

下記のコマンドを実行します。

terraform apply

下記のコマンドを実行します。

terraform destroy

解説

force_destroy

google_storage_bucket リソースに force_destroy = true を追加する理由について説明します:

  1. 主な目的:
    この設定は、バケット内にオブジェクトが存在する場合でも、Terraformによるバケットの削除を強制的に許可します。
  2. デフォルトの動作:
    デフォルトでは(force_destroy = false の場合)、バケット内にオブジェクトが存在する場合、Terraformはバケットの削除を拒否します。
  3. 使用シナリオ:
  • テスト環境や開発環境where頻繁にリソースを作成・削除する必要がある場合
  • CI/CDパイプラインで一時的なリソースを管理する場合
  • データの永続性が重要でない環境での使用
  1. コード例:
   resource "google_storage_bucket" "example" {
     name     = "example-bucket"
     location = "US"
     force_destroy = true
   }
  1. メリット:
  • リソースの削除プロセスが簡素化される
  • terraform destroy コマンドがエラーなく完了する
  • 手動でのバケット内オブジェクトの削除が不要になる
  1. 注意点:
  • データ損失のリスクがあるため、本番環境での使用は慎重に検討する必要がある
  • 誤って重要なデータを削除してしまう可能性がある
  1. ベストプラクティス:
  • 開発・テスト環境でのみ使用することを推奨
  • 本番環境では使用を避け、必要な場合は十分な検討と承認プロセスを経ること
  1. 代替アプローチ:
  • 重要なバケットでは、force_destroy = false(デフォルト)のままにし、必要に応じて手動でオブジェクトを削除してからTerraformで管理する
  1. 関連する考慮事項:
  • データのバックアップや保持ポリシーを適切に設定することが重要
  • 削除前に重要なデータが含まれていないか確認するプロセスを設けること

この設定は便利ですが、データの永続性やセキュリティとのトレードオフがあるため、使用する環境と目的に応じて適切に判断する必要があります。

おわりに

今日は、Terraformでの状態管理について解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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