Svelte入門：Sapperからの移行 -Vol.5-

今日は、SvelteKitにおいてSapperからの移行について解説しています。

背景

SvelteKitにおいてSapperからの移行について調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

Sapperからの移行について

SvelteKitはSapperの後継であり、その設計の多くの要素を共有しています。
既存のSapperアプリケーションをSvelteKitに移行する予定がある場合、いくつかの変更を加える必要があります。移行時に下記の例を参照すると役立つかもしれません。

• Sapperからの移行
• package.json
• プロジェクトファイル
• ページとレイアウト
• エンドポイント
• 統合

エンドポイント

Sapperでは、サーバールートはNodeのhttpモジュール（またはPolkaやExpressなどのフレームワークが提供する拡張バージョン）によって公開されるreqとresオブジェクトを受け取っていました。

SvelteKitは、アプリケーションが実行される環境に依存しないように設計されています — Nodeサーバー上で実行することもできますし、サーバーレスプラットフォームやCloudflare Worker上で実行することもできます。そのため、reqとresに直接アクセスすることはなくなりました。エンドポイントは新しいシグネチャに合わせて更新する必要があります。

この環境非依存の動作をサポートするため、fetchがグローバルコンテキストで利用可能になりました。そのため、サーバーサイドでfetchを使用する際に、node-fetch、cross-fetch、または同様のサーバーサイドfetch実装をインポートする必要がなくなりました。

解説

このセクションは、SvelteKitにおけるサーバーサイドの処理方法の重要な変更点を説明しています。

主なポイントは：

1. プラットフォーム非依存化：

• 従来のNode.js特有のreq/resオブジェクトモデルからの脱却
• より汎用的なAPIの採用
• マルチプラットフォーム対応の強化

1. 実行環境の柔軟性：

• 従来のサーバー環境
• サーバーレス環境
• エッジコンピューティング環境（Cloudflare Workers等）
  での実行が可能

1. API標準化：

• グローバルfetchの採用
• サードパーティのfetch実装の不要化
• より一貫性のあるAPI設計

この変更は、よりモダンなウェブプラットフォームの特徴を反映しており：

• クラウドネイティブな開発への適応
• プラットフォーム間の移植性の向上
• 開発体験の改善

を実現しています。これにより、開発者はデプロイ先のインフラストラクチャを意識することなく、アプリケーションの開発に集中できるようになります。

おわりに

今日は、 SvelteKitにおいてSapperからの移行について解説しました。