Svelte入門:リファレンス @sveltejs/kit -Vol.5-

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Svelte入門:リファレンス @sveltejs/kit -Vol.5- 用語解説
Svelte入門:リファレンス @sveltejs/kit -Vol.5-
この記事は約5分で読めます。
よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、SvelteKitのリファレンスについて解説しています。

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背景

SvelteKitのリファレンスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。

@sveltejs/kit

Emulator

開発中、ビルド時、プリレンダリング時に環境に影響を与える関数群


interface Emulator {…}

platform?(details: { config: any; prerender: PrerenderOption }): MaybePromise<App.Platform>;

設定(config)とプリレンダーオプションというdetailsパラメータを受け取り、App.Platformオブジェクトを返す関数。このメソッドはオプショナル(任意)である。

解説

このコードはTypeScriptで書かれたインターフェース定義です。主要な要素を解説します:

  1. エミュレーターの目的
  • 開発時、ビルド時、プリレンダリング時という3つの異なるフェーズで動作
  • それぞれのフェーズで環境に影響を与える機能を提供
  1. interfaceの構造
  • TypeScriptのインターフェース宣言を使用
  • platformというメソッドを定義
  • ?記号はこのメソッドがオプショナルであることを示す
  1. platformメソッドの仕様
  • 引数としてdetailsオブジェクトを受け取る
  • config: 任意の型(any)を受け入れる設定
  • prerender: PrerenderOption型のプリレンダリング設定
  • 戻り値はMaybePromise<App.Platform>
  • 通常のApp.Platformオブジェクト
  • またはPromiseでラップされたApp.Platformオブジェクト
    のいずれかを返すことができる

このインターフェースは、アプリケーションの異なる実行環境をエミュレートするための機能を定義していると考えられます。

Handle

handleフック(hook)は、SvelteKitサーバーがリクエストを受け取り、レスポンスを決定するたびに実行されます。これはeventオブジェクト(リクエストを表す)とresolveという関数(ルートをレンダリングしResponseを生成する)を受け取ります。これによりレスポンスヘッダーやボディを変更したり、SvelteKitを完全にバイパスしたりすることができます(例えば、プログラムによるルートの実装など)。

型定義:

  • 入力としてevent(RequestEvent型)とresolve関数を含むオブジェクトを受け取る
  • resolve関数はeventと任意のopts(ResolveOptions型)を受け取り、ResponseまたはPromiseを返す
  • handle関数自体もResponseまたはPromiseを返す

解説

handle関数は、SvelteKitのサーバーサイドミドルウェアとして機能する重要なフックです。

  1. 基本的な役割:
  • すべてのサーバーリクエストをインターセプト(傍受)する
  • レスポンスの生成プロセスをカスタマイズできる
  • 必要に応じてSvelteKitのデフォルトの処理をバイパスできる
  1. 技術的な詳細:
  • RequestEvent型のeventパラメータでリクエストの詳細情報にアクセス可能
  • resolve関数を使用してルートのレンダリングを制御
  • 非同期処理に対応(MaybePromise型を使用)
  1. ユースケース:
  • カスタムヘッダーの追加
  • レスポンスボディの修正
  • 認証・認可の実装
  • プログラムによるルーティングの制御
  • パフォーマンス測定やロギング

この機能は、アプリケーションの要件に応じてサーバーサイドの動作をカスタマイズする強力な手段を提供します。

HandleClientError

クライアントサイドのhandleErrorフックは、ナビゲーション中に予期しないエラーが発生した時に実行されます。
ローディング中または後続のレンダリング中に予期しないエラーが発生した場合、この関数はエラーとイベントを受け取って呼び出されます。この関数が決してエラーをスローしないようにしてください。

型定義:

  • 入力として以下のプロパティを持つオブジェクトを受け取ります:
  • error: 不明な型のエラー
  • event: NavigationEvent型のナビゲーションイベント
  • status: 数値型のステータス
  • message: 文字列型のメッセージ
  • 戻り値は、voidまたはApp.Error型のいずれかで、Promiseでラップすることも可能

解説

HandleClientErrorは、クライアントサイドのエラーハンドリングを担当する重要なフックです。

  1. 実行タイミング:
  • ナビゲーション中に発生する予期しないエラー
  • ページのローディング中のエラー
  • レンダリング処理中のエラー
  1. 重要な特徴:
  • 非同期処理に対応(MaybePromise型を使用)
  • エラーを投げてはいけない(エラーハンドラ自体がエラーを起こすと問題が複雑化する)
  • 柔軟なエラーハンドリングが可能(void または App.Error を返せる)
  1. 入力パラメータの詳細:
  • error: どのような型のエラーでも受け付け可能(unknown型)
  • event: ナビゲーションに関する情報を含むイベントオブジェクト
  • status: HTTPステータスコードに相当する数値
  • message: エラーメッセージを含む文字列
  1. 一般的なユースケース:
  • エラーのログ記録
  • ユーザーへのエラー通知表示
  • エラーレポートの送信
  • カスタムエラーページの表示

このフックは、アプリケーションの信頼性とユーザー体験を向上させるための重要な機能を提供します。

おわりに

今日は、 SvelteKitのリファレンスについて解説しました。

よっしー
よっしー

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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