
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
仕事関係で、デジタル行動分析担当の方と話す機会があり、Amplitude社(分析プラットフォームを提供)という会社を紹介していただいたので、その際に調べたことを記事に残しました。
Amplitude社について
Amplitudeは、「アンプリチュード」と呼びます。
設立と本社
- 2012年に設立
- アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置いています
- Spenser Skates氏とCurtis Liu氏により設立されました
事業内容
- 企業のデジタル製品やサービスのユーザー行動を詳細に分析できる分析ツールを提供
主要製品
主な特徴
- 製品中心のアプローチ: マーケティング分析よりも製品使用状況の分析に特化
- 民主化されたデータアクセス: 技術者でなくても利用しやすいインターフェース設計
- 行動ベースの分析: クリックやページビューだけでなく、ユーザーの行動シーケンスを追跡
- 機械学習の活用: 予測分析や異常検知などの高度な分析機能
- エンタープライズ対応: 大規模企業のニーズに対応する高いスケーラビリティとセキュリティ
- ドコモ、Atlassian、Uberなど様々な規模の企業が利用
- 2021年の株式公開後も継続的な成長
- SaaS(Software as a Service)企業として製品分析分野で高い評価を得ている
Amplitudeの最大の強みは、単なるデータ収集ツールではなく、企業が製品戦略を立て、ユーザー体験を改善するための実用的なインサイトを提供する点にあります。
Amplitudeが選ばれる理由
製品理解の深化
- ユーザーの実際の行動パターンを詳細に把握できるため、製品の強みと改善点を正確に特定できる
- 表面的なメトリクスだけでなく、ユーザーの真の意図や課題を理解できる
データドリブンな意思決定の促進
- 直感や推測ではなく、実データに基づいた製品開発の意思決定が可能
- 機能の優先順位付けや投資判断を客観的に行える基盤を提供
製品改善サイクルの加速
- 問題点の特定から解決策の実装、効果測定までのサイクルを高速化
- 迅速な実験と検証のプロセスをサポート
顧客維持率(リテンション)の向上
- ユーザー離脱の原因を特定し、効果的な対策を講じることが可能
- 長期的な顧客関係構築に必要なインサイトを提供
収益化戦略の最適化
- 収益に直結する行動パターンを特定し、効果的な収益化モデルを構築できる
- 価格設定や機能のティア分けに関する意思決定をデータで支援
組織全体のデータアラインメント
- 製品、マーケティング、営業、カスタマーサクセスなど部門を越えた共通言語としてのデータ活用
- 全社的な製品戦略の一貫性を確保
技術的障壁の低さ
- エンジニアリングリソースに依存せずに、誰でも高度な分析が可能
- 導入や維持のための技術的ハードルが比較的低い
ROIの明確さ
- 製品改善による具体的な成果(エンゲージメント向上、コンバージョン率改善など)を定量化
- 投資対効果を明確に示せる分析フレームワークを提供
これらの理由から、特に製品主導の成長戦略を採用している企業や、ユーザー体験の継続的な改善を重視する組織にとって、Amplitudeは戦略的に重要なツールとして選ばれています。
導入方法
Amplitudeの導入方法
Amplitudeを導入するには、主に以下のステップを踏むようです。
1. 初期セットアップ
- 公式サイトからアカウント登録(無料トライアルから開始可能)
- プロジェクトの作成と基本設定
2. データ収集の実装
- Web向け: JavaScript SDKを実装
- モバイル向け: iOS/Android SDKを実装
- サーバーサイド: Server SDKまたはHTTP APIを利用
- 既存のデータソース(Segment、Rudderstack、Snowflakeなど)との連携も可能
3. イベントトラッキングの設計
- トラッキングするユーザーアクションやイベントの特定
- イベント命名規則の策定
- プロパティやユーザー属性の設計
4. 実装とテスト
- 開発環境でのSDK実装
- イベントが正しく送信されているか検証
- デバッグモードでの動作確認
5. 本番環境への展開
- 本番環境へのコード実装
- データの流入確認
- 初期ダッシュボードの設定
6. チームのトレーニング
- 基本的な分析機能の使い方
- カスタムダッシュボードの作成方法
- チーム内での分析結果の共有方法
7. 継続的な最適化
- データの品質管理
- 新機能のトラッキング追加
- 分析インサイトに基づく製品改善
サポートリソース
- Amplitudeの公式ドキュメントやヘルプセンター
- カスタマーサクセスチームのサポート
- コミュニティフォーラムや事例集
初期設定と基本的なイベントトラッキングの実装から始め、徐々に高度な分析機能を活用していくアプローチがいいのかなとおもいます。企業規模や要件に応じて、Amplitudeのセールスチームやソリューションアーキテクトの支援を受けることも可能なようです。
おわりに
今日は、 Amplitude社の分析プラットフォームをご紹介しました。デモページも用意されていますので、手触り感やどういうことができるのかがわかりやすいと思います。
こんな感じのデータが取れるようです。


何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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