こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、スポットインスタンスについて解説しています。
背景
スポットインスタンスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
スポットインスタンスとは
スポットインスタンスは、Amazon EC2における特別な課金モデルの1つです。主な特徴は以下の通りです。
割引価格
- オンデマンド価格から最大90%の割引価格で利用できます。
- AWSがスポット価格を設定し、時間単位で変動します。
入札方式
- 自身の希望価格(入札価格)を設定します。
- スポット価格が入札価格以下であれば、インスタンスが利用できます。
- スポット価格が入札価格を上回ると、インスタンスは終了されます(スポットインスタンス中断)。
余剰EC2インスタンス
- AWSの未利用の余剰EC2インスタンスが、スポットインスタンスとして提供されます。
- 余剰がなくなるとスポットインスタンスは中断されます。
適切なユースケース
- フォールトトレラントなバッチ処理ジョブ
- レンダリングやエンコーディングなどの中断してもよいワークロード
- 大量の並列処理が可能なワークロード
- 停止/再開が容易なワークロード
スポットインスタンスの最大の利点は大幅な割引価格ですが、中断のリスクがあることが欠点です。そのため、障害に強くフォールトトレラントなワークロードに適しています。
一方で、ミッションクリティカルなワークロードや中断に弱いワークロードには向いていません。コスト最適化とアーキテクチャの両面から、スポットインスタンスの利用を検討する必要があります。
また、スポットインスタンスブロックやスポットフリートなどの機能を組み合わせることで、スポットインスタンスをより効果的に利用できます。
ユースケース
スポットインスタンスの有効なユースケースには以下のようなものがあります。
- バッチ処理ワークロード
- 大規模データ処理
- 画像やメディアのエンコーディング
- 科学的なシミュレーション/解析
- 機械学習およびAI ワークロード
- 機械学習モデルのトレーニング
- 推論ワークロード
- 自然言語処理タスク
- コンテナ/クラスターワークロード
- ECSやEKSでのバッチコンテナタスク
- 自動スケーリンググループのスポットノード
- マルチメディア レンダリング
- 動画/CGレンダリング
- 画像処理
- テストおよび開発環境
- 並列コードテスト
- パフォーマンステスト環境
- 高パフォーマンスコンピューティング(HPC)
- 並列計算クラスター
- コンピューター支援工学(CAE)
これらのユースケースでは、ジョブの中断や再開が比較的容易であり、スポットインスタンスの中断リスクを許容できます。また、大量の並列処理が可能なワークロードも向いています。
一方で、ミッションクリティカルなワークロード、常時稼働が必要なワークロード、中断に強くないワークロードなどは、スポットインスタンスよりもオンデマンドやリザーブドの方が適切です。
コスト最適化とアーキテクチャの両面から、スポットインスタンスの利用を検討することが重要です。
おわりに
今日は、 スポットインスタンスについて解説しました。
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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