よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、Terraformでの状態管理について解説しています。
背景
下記の記事の続きになります。
実施内容
main.tfを下記の内容に修正します。
provider "google" {
project = "プロジェクトID"
region = "REGION"
}
resource "google_storage_bucket" "test-bucket-for-state" {
name = "バケット名"
location = "US"
uniform_bucket_level_access = true
}
terraform {
backend "local" {
path = "terraform/state/terraform.tfstate"
}
}
下記のコマンドを実行します。
terraform init -migrate-state
main.tfに `force_destroy = true` を追記します。
provider "google" {
project = "プロジェクトID"
region = "REGION"
}
resource "google_storage_bucket" "test-bucket-for-state" {
name = "バケット名"
location = "US"
uniform_bucket_level_access = true
force_destroy = true
}
terraform {
backend "local" {
path = "terraform/state/terraform.tfstate"
}
}
下記のコマンドを実行します。
terraform apply
下記のコマンドを実行します。
terraform destroy
解説
force_destroy
google_storage_bucket
リソースに force_destroy = true
を追加する理由について説明します:
- 主な目的:
この設定は、バケット内にオブジェクトが存在する場合でも、Terraformによるバケットの削除を強制的に許可します。 - デフォルトの動作:
デフォルトでは(force_destroy = false
の場合)、バケット内にオブジェクトが存在する場合、Terraformはバケットの削除を拒否します。 - 使用シナリオ:
- テスト環境や開発環境where頻繁にリソースを作成・削除する必要がある場合
- CI/CDパイプラインで一時的なリソースを管理する場合
- データの永続性が重要でない環境での使用
- コード例:
resource "google_storage_bucket" "example" {
name = "example-bucket"
location = "US"
force_destroy = true
}
- メリット:
- リソースの削除プロセスが簡素化される
terraform destroy
コマンドがエラーなく完了する- 手動でのバケット内オブジェクトの削除が不要になる
- 注意点:
- データ損失のリスクがあるため、本番環境での使用は慎重に検討する必要がある
- 誤って重要なデータを削除してしまう可能性がある
- ベストプラクティス:
- 開発・テスト環境でのみ使用することを推奨
- 本番環境では使用を避け、必要な場合は十分な検討と承認プロセスを経ること
- 代替アプローチ:
- 重要なバケットでは、
force_destroy = false
(デフォルト)のままにし、必要に応じて手動でオブジェクトを削除してからTerraformで管理する
- 関連する考慮事項:
- データのバックアップや保持ポリシーを適切に設定することが重要
- 削除前に重要なデータが含まれていないか確認するプロセスを設けること
この設定は便利ですが、データの永続性やセキュリティとのトレードオフがあるため、使用する環境と目的に応じて適切に判断する必要があります。
おわりに
今日は、Terraformでの状態管理について解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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