よっしー
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、SvelteKitでのパッケージングについて解説しています。
背景
SvelteKitでのパッケージングについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
svelte-packageのオプション
SvelteKitのパッケージングツールsvelte-package
のオプションについて解説しています。
-w / --watch
- 機能:
src/lib
内のファイルの変更を監視し、変更があった場合にパッケージを再ビルド - 使用例:
svelte-package --watch
-i / --input
- 機能:パッケージのすべてのファイルを含む入力ディレクトリを指定
- デフォルト値:
src/lib
- 使用例:
svelte-package --input src/components
-o / --output
- 機能:処理されたファイルが書き込まれる出力ディレクトリを指定
- デフォルト値:
dist
- 重要点:
package.json
のexports
はこのディレクトリ内のファイルを指す必要があるfiles
配列にこのフォルダを含める必要がある- 使用例:
svelte-package --output build
-t / --types
- 機能:型定義ファイル(
d.ts
ファイル)を作成するかどうかを指定 - デフォルト値:
true
- 推奨:エコシステムのライブラリ品質を向上させるため、有効にすることを強く推奨
- 使用例:
svelte-package --types
--tsconfig
- 機能:tsconfig または jsconfig へのパスを指定
- デフォルトの動作:指定がない場合、ワークスペースパスで上位のtsconfig/jsconfigを検索
- 使用例:
svelte-package --tsconfig custom/tsconfig.json
使用例
# 基本的な使用方法
svelte-package
# 監視モードで実行
svelte-package --watch
# カスタムディレクトリの指定
svelte-package --input src/components --output lib
# 型定義なしでビルド
svelte-package --types false
# カスタムtsconfigの使用
svelte-package --tsconfig configs/tsconfig.custom.json
ベストプラクティス
- 型定義の生成
- 特別な理由がない限り、
--types
オプションは有効(デフォルト)のままにする - これによりTypeScriptユーザーのための良好な開発体験を提供
- ディレクトリ構造
- 標準的なディレクトリ構造(
src/lib
→dist
)を可能な限り維持 - カスタマイズが必要な場合は、適切にpackage.jsonの設定も更新
- 開発workflow
- 開発中は
--watch
オプションを使用して効率的な開発を行う - 本番ビルドでは監視モードを外す
- 設定ファイル
- TypeScript/JavaScript設定は可能な限りプロジェクトルートの標準的な場所に配置
- カスタム設定が必要な場合は
--tsconfig
オプションを使用
これらのオプションを適切に活用することで、効率的なパッケージ開発とビルドプロセスを実現できます。
おわりに
今日は、 SvelteKitでのパッケージングについて解説しました。
よっしー
何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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