
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。
一言でいうと何か
Claude Code のウェブインフラ上で走る「深いコードレビュー」機能です。/code-review ultra を実行すると、リモートサンドボックスでレビュアーエージェントのフリート(集団)が起動し、ブランチやプルリクエストのバグを並行して探します。報告される検出結果はすべて独立に再現・検証されるため、スタイル提案ではなく実際のバグに焦点が当たります。第28回の ultraplan(事前設計)の対になる、マージ前の「信頼度」を上げるためのコードレビュー版です(研究プレビュー機能。コマンドは現在 /code-review ultra で、/ultrareview はエイリアスとして残ります)。
どういう場面で役立つか
実質的な変更をマージする前に、ローカルレビューでは見落とされうる問題まで拾いたいとき。より大きなレビュアーエージェントのフリートが並行して変更を探索するため、カバレッジが広がります。
検出結果の精度を重視したいとき。すべての検出が独立に再現・検証されるので、ノイズの少ない「実際のバグ」に絞った結果が得られ、各検出にはファイルの場所と説明が付くため、そのまま Claude に修正を依頼できます。
レビュー中もターミナルを空けておきたいとき。レビューはリモートサンドボックスで完全に実行され、バックグラウンドタスクとして走るため、その間セッションで別の作業を続けられます(ターミナルを閉じても構いません)。
不要・向かないケース:ultrareview はウェブインフラ上で動くため、Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry で Claude Code を使う場合や、Zero Data Retention を有効にしている組織では利用できません。Claude.ai アカウントでの認証が必要で、API キーのみの場合は使えません。また追加使用量(有料)として課金されるプレミアム機能なので、反復中の素早いフィードバックには軽量な /code-review、チームメイトの PR レビューには /review <pr> のほうが適し、深いパスが本当に要る実質的な変更のときに使うのが妥当です。
実行方法とコストの実例
前提
ultrareview はウェブインフラ上で動くため Claude.ai アカウントでの認証が必須です。API キーのみでサインインしている場合は /login で Claude.ai 認証に切り替えます。前述のとおり Bedrock/GCP/Foundry や ZDR 組織では利用できません。
CLI から実行する
任意の git リポジトリから、次を実行します。
/code-review ultra
引数なしだと、現在のブランチとデフォルトブランチ間の差分(作業ツリーの未コミット変更・ステージ済み変更を含む)をレビューします。Claude Code はリポジトリの状態をバンドルし、リモートサンドボックスにアップロードします。GitHub プルリクエストをレビューするなら PR 番号を渡します。
/code-review ultra 1234
PR モードでは、ローカルの作業ツリーをバンドルせず、ホストから直接 PR をクローンします(github.com のリポジトリと、Claude Code に接続された Owner 設定の GitHub Enterprise Server インスタンスで機能)。リポジトリが大きすぎてバンドルできない場合は PR モードを使うよう促され(ブランチをプッシュしてドラフト PR を開き /code-review ultra <PR番号> を実行)、PR 差分が大きすぎる場合はスコープを絞るヒントとともにレビュー前に拒否されます。起動前には、レビュー範囲(ブランチレビューならファイル数と行数)、残りの無料実行回数、推定コストを含む確認ダイアログが表示されます。確認後はバックグラウンドで進み、セッションは使い続けられます。なお ultrareview は /code-review ultra で明示的に呼んだときのみ実行され、Claude が自動的に始めることはありません。
価格と無料実行回数
ultrareview はプラン内使用量ではなく「追加使用量」として課金されるプレミアム機能です。Pro と Max はアカウントごとに一度きりの無料実行が3回付き(更新なし)、Team・Enterprise は無料枠なしです。無料枠を使い切るか無料期間が終わると、各レビューは追加使用量として課金され、通常は変更サイズに応じて $5〜$20 かかります。実行のカウントはクラウドセッション開始時点なので、早期停止や失敗したレビューでも無料実行を1回消費します(有料レビューは実行された部分にのみ課金)。ultrareview は常に無料枠外の追加使用量として請求されるため、有料レビュー起動前にアカウントまたは組織で追加使用量を有効にしておく必要があり、無効だと起動がブロックされて請求設定へのリンクが示されます(/usage-credits で現在の設定を確認・変更可能)。
実行中のレビューを追跡する
レビューは通常5〜10分かかり、バックグラウンドタスクとして走ります。/tasks で実行中・完了済みのレビューを表示し、詳細ビューを開いたり進行中のものを停止したりできます(停止するとクラウドセッションはアーカイブされ、部分的な検出結果は返りません)。完了すると検証済みの検出結果がセッション内通知として表示され、各検出にはファイルの場所と問題の説明が含まれます。
非対話的に実行する(CI・スクリプト)
対話セッションなしで CI やスクリプトから起動するには claude ultrareview サブコマンドを使います。/code-review ultra と同じレビューを起動し、完了までブロックし、検出結果を標準出力に出し、成功でコード0・失敗でコード1で終了します。
claude ultrareview
claude ultrareview 1234
claude ultrareview origin/main
引数なしは現在ブランチとデフォルトブランチの差分、PR 番号を渡せばその PR、ベースブランチを渡せばそのブランチに対する差分をレビューします。サブコマンドの呼び出しは、対話コマンドが表示する請求・利用規約プロンプトへの同意として機能します。進捗メッセージとライブセッション URL は標準エラーに送られるため、標準出力は解析可能なまま保てます。出力とタイムアウトは、生の bugs.json を出す --json、待機の最大分数を指定する --timeout <minutes>(既定30)で制御します。認証・使用量クレジットの要件は /code-review ultra と同じです。終了コードは、検出の有無に関わらず完了で0、起動失敗・リモートセッションのエラー・タイムアウト経過で1、Ctrl-C 中断で130です。中断してもリモートレビューは走り続けるため、標準エラーに出た URL をブラウザで開いて監視できます。GitHub PR の自動レビューが目的なら、CLI ステップなしでインライン PR コメントとして検出を投稿する Code Review 統合のほうが向きます。
3つのレビューコマンドの違い
/code-review・/review <pr>・/code-review ultra はいずれもコードをレビューしますが、ワークフローの段階が異なります。/code-review は作業中の diff をセッション内でローカル実行し、effort 引数で深さを調整でき、数秒〜数分・通常使用量で、反復中の素早いフィードバックに向きます。/review <pr> は GitHub PR をセッション内でローカル実行する単一パスで、マージ前にチームメイトの PR を見るのに向きます。/code-review ultra は作業中 diff または PR をクラウドサンドボックスでリモート実行し、独立検証つきの複数エージェントフリートで約5〜10分、無料枠後は約 $5〜$20 で、実質的な変更をマージする前の信頼度確保に向きます。
まとめ
ultrareview は、クラウド上で複数エージェントのフリートが並行してバグを探し、各検出を独立に再現・検証する深いコードレビューです(研究プレビュー、追加使用量課金のプレミアム機能)。高シグナル・広カバレッジ・ローカルリソース不使用が利点で、実質的な変更をマージする前の最終確認に向きます。実行は /code-review ultra(PR は番号指定)、CI からは claude ultrareview サブコマンド、進行は /tasks で追跡します。Claude.ai 認証と追加使用量の有効化が前提で、Bedrock/GCP/Foundry・ZDR 組織では使えません。軽い確認は /code-review、PR レビューは /review <pr> と使い分けます。
次回は、これまで対にしてきた未執筆ページか、あるいは残る引き継ぎ課題(第5回欠番の補完や第1・2回の照合)に着手する予定です。
この記事は執筆時点の公式ドキュメントに基づいています。最新の情報は必ず公式ドキュメントをご確認ください。

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それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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