
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。
一言でいうと何か
ローカル CLI から計画タスクを、プランモード(編集前にコードを分析して方針を提案するモード)で動く「ウェブ上の Claude Code」セッションに渡す機能です。Claude がクラウドで計画を下書きしている間、ターミナルでは別作業を続けられます。計画ができたらブラウザの専用レビュー画面で、セクション単位のコメントや修正依頼を重ね、最後に「ウェブで実行」か「ターミナルに送り返して実行」かを選びます。要するに、ローカルのプランモードを、クラウドでの下書きとブラウザでの豊かなレビューに拡張したもの、と捉えると分かりやすいです(研究プレビュー段階)。
どういう場面で役立つか
複雑なタスクの計画を、ターミナルの往復より細かくレビューしたいとき。移行・大規模リファクタ・アーキテクチャ変更のように計画が長くなり、部分ごとに意見を返したい作業がこれにあたります。計画全体に一括で返信するのではなく、個別セクションにインラインコメントを付けたり、絵文字リアクションで承認・懸念を示したり、アウトラインで行き来したりできます。
計画の下書きをクラウドに任せて、その間ターミナルを別の作業に使いたいとき。計画はリモートで生成されるため、手元の端末はふさがりません。
計画後の実行場所を柔軟に選びたいとき。ウェブでそのまま実装して PR を作らせることも、完全な環境アクセスのあるローカルに送り返して実装することもできます。計画とレビューはクラウドで、実装は手元で、という分担も選べます。
不要・向かないケース:Ultraplan は Anthropic のクラウドで動くため、Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry を使っている場合は利用できません。ウェブ上の Claude Code アカウントと GitHub リポジトリが前提で、これらが無いと使えません。単純なタスクでターミナル内のプランモードで十分なら、わざわざクラウドに渡す必要はありません。なお Remote Control がアクティブな場合、ultraplan の開始時に切断されます(どちらも claude.ai/code インターフェースを占有し、同時に1つしか接続できないため)。
起動・レビュー・実行の実例
前提
利用にはウェブ上の Claude Code アカウントと GitHub リポジトリが必要です。計画はクラウド上のリポジトリのクローンに対して立てられるため、対象コードが GitHub にあることが前提になります。クラウドセッションはアカウントのデフォルトのクラウド環境で動き、環境がまだ無ければ ultraplan が初回起動時に自動作成するので、事前の環境準備は不要です。
CLI から起動する
起動方法は3つです。ひとつめはコマンド /ultraplan の後にプロンプトを続ける方法、ふたつめは通常のプロンプトのどこかに ultraplan という語を含めるキーワード方式、みっつめは Claude がローカル計画を終えて承認ダイアログを出したときに「いいえ、Claude Code on the web の Ultraplan で改善する」を選び、その下書きをさらに反復するためクラウドに送る方法です。3つめは、まずローカルで下地を作ってからクラウドで磨きたいときに向きます。たとえばコマンドでサービス移行を計画するには次のようにします。
/ultraplan migrate the auth service from sessions to JWTs
コマンドとキーワードの経路は起動前に確認ダイアログを開きます(ローカル計画からの経路は、その選択自体が確認になるためスキップされます)。
進行状況を見る
クラウドセッションが動いている間、CLI のプロンプト入力にステータスインジケーターが出ます。◇ ultraplan は調査・下書き中、◇ ultraplan needs your input は明確化の質問があるためセッションリンクを開いて応答する必要がある状態、◆ ultraplan ready はブラウザでレビューできる状態です。/tasks を実行して ultraplan エントリを選ぶと、セッションリンク・エージェントの動き・Stop ultraplan を含む詳細ビューが開きます。Ultraplan を停止するとクラウドセッションはアーカイブされ、インジケーターは消えます(ターミナルには何も保存されません)。
ブラウザでレビュー・修正する
ステータスが ◆ ultraplan ready になったら、セッションリンクを開いて claude.ai の専用レビュービューで計画を見ます。ここが Ultraplan の中心で、ターミナルの一括返信では難しい細かなレビューができます。具体的には、任意のパッセージをハイライトしてその箇所に対処を求めるインラインコメントを残す、完全なコメントを書かずに承認や懸念を示す絵文字リアクションをセクションに付ける、アウトラインサイドバーで長い計画のセクション間を素早く移動する、といった操作です。Claude にコメントへの対処を依頼すると計画が修正され、更新された下書きが表示されます。実行場所を選ぶ前に、この反復を必要なだけ繰り返せます。
実行場所を選ぶ
計画が固まったら、ブラウザから実行先を選びます。Approve Claude’s plan and start coding を選ぶと、同じウェブセッションで Claude が実装を続け(ターミナルには確認が出てインジケーターはクリアされる)、完了後にウェブ画面から変更をレビューして PR を作成します。
一方 Approve plan and teleport back to terminal を選ぶと、環境への完全なアクセスのもとローカルで実装できます(このオプションは CLI から起動しターミナルがまだポーリング中のときに表示され、ウェブセッションはアーカイブされます)。この場合、ターミナルに Ultraplan approved というダイアログが出て、現在の会話に計画を差し込んで続ける Implement here、会話をクリアして計画だけを文脈に新規開始する Start new session、実行せず計画をファイル保存する Cancel(Claude がファイルパスを出力)の3択が示されます。新規セッションを選んだ場合は、Claude が上部に claude --resume コマンドを出力するので、後で前の会話へ戻れます。
まとめ
Ultraplan は、ローカル CLI から計画タスクをクラウドのプランモードセッションに渡し、ブラウザの専用レビュー画面(セクション単位コメント・絵文字・アウトライン)で練り上げてから、ウェブ実行かターミナルへの送り返しかを選ぶ機能です(研究プレビュー)。計画の下書きをクラウドに任せてターミナルを空けられ、レビューを細かく行える点が利点で、ウェブ上の Claude Code アカウントと GitHub が前提、Bedrock/GCP/Foundry では使えず、Remote Control とは同時に使えません。起動は /ultraplan(またはキーワード、ローカル計画からの送信)、進行は CLI のステータスと /tasks、実行は2つの承認ボタンで分岐します。
次回は、このページの関連リソースにも挙がっている ultraplan のコードレビュー版「Find bugs with ultrareview」(/docs/ja/ultrareview)を取り上げる予定です。
この記事は執筆時点の公式ドキュメントに基づいています。最新の情報は必ず公式ドキュメントをご確認ください。

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)

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