
こんにちは。よっしーです(^^)
背景
この連載では、Claude Codeの公式ドキュメントを1ページずつ読み解いていきます。公式ドキュメントは情報が網羅されている分、「結局どの機能を、どんな場面で使えばいいのか」は自分で考える必要があり、読むのに意外と時間がかかります。そこで、私が実務で使うために読み込んだ内容を「使う場面→実例コード」の順に整理して残していくことにしました。専門家の解説というより、一次情報を読んだ記録です。推測や動作を確認していない部分には、その都度そう書きます。
一言でいうと何か
Claude Code を IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・PhpStorm・GoLand・Android Studio など JetBrains の IDE で使うための専用プラグインの解説です。IDE の diff ビューアで変更を確認する、現在の選択やタブを自動的に Claude と共有する、@src/auth.ts#L1-99 のようなファイル参照を挿入する、lint や構文エラーなどの診断を自動共有する、といった IDE 統合を提供します。前回(第42回)の VS Code 拡張と対になる IDE 統合ですが、方式が少し異なります。
どういう場面で役立つか
JetBrains の IDE 内で、ターミナルに切り替えずにコーディング支援を受けたいとき。Cmd+Esc/Ctrl+Esc やボタンで Claude を開き、コード変更を IDE のネイティブ diff ビューアで確認できます。
選択範囲や診断を手間なく Claude に渡したいとき。現在の選択・タブは自動的に共有され、Cmd+Option+K/Alt+Ctrl+K で行範囲付きのファイル参照を挿入でき、IDE の診断エラーも作業中に自動で渡ります。
WSL2 やリモート開発など、少し特殊な環境で JetBrains を使っているとき。ネットワークやファイアウォールの調整を含め、接続を成立させるための手順が用意されています。
不要・向かないケース:このプラグインは独自の CLI コピーを同梱せず、IDE の統合ターミナルで claude を実行してそれに接続する方式なので、CLI とプラグインの両方をインストールする必要があります。claude が PATH に無いと「Claude Code を起動できません」と表示されます。JetBrains プラグインはモデルにコード実行ツールを公開しないなど VS Code 版と細部が異なるため、そうした差分が問題になる場合は各 IDE のドキュメントを確認します。
インストール・利用・特殊設定の実例
前提とインストール
前提として、有料 Claude サブスクリプション(Pro/Max/Team/Enterprise)または Claude Console アカウントで動き、API キーは不要です(初回 claude 実行時にログインを求められます)。手順は2つで、まだなら Claude Code CLI をインストールし、次に JetBrains マーケットプレイスから Claude Code プラグインを入れて IDE を再起動します(プラグイン導入後は IDE の完全再起動が必要な場合があります)。claude が IDE から見つからない場所にある場合は、プラグイン設定の「Claude command」でフルパスを指定します。
使い方(IDE 内 / 外部ターミナル)
IDE の統合ターミナルで claude を実行すると、統合機能がすべて有効になります。外部ターミナルを使っている場合は、claude 起動後に /ide コマンドで JetBrains IDE に接続します。
claude
/ide
Claude が IDE と同じファイルにアクセスできるよう、IDE のプロジェクトルートと同じディレクトリから Claude Code を起動します。
設定
IDE 統合は Claude Code 側の設定で行い、claude 実行中に /config を入力し、diff ツールを auto(IDE に diff を表示)か terminal(ターミナル表示のまま)に設定します。プラグイン側の設定は Settings → Tools → Claude Code [Beta] から行い、「Claude command」(実行コマンド。claude・フルパス・npx @anthropic-ai/claude-code など)、通知の抑制、macOS の Option+Enter による複数行入力、自動更新などがあります(WSL ユーザーは Claude command に wsl -d Ubuntu -- bash -lic "claude" のような形式を設定します)。ESC キーが Claude Code の操作を中断しない場合は、Settings → Tools → Terminal で「Move focus to the editor with Escape」をオフにするか「Switch focus to Editor」ショートカットを削除します。
特殊設定(リモート開発・WSL2)
JetBrains のリモート開発では、プラグインはローカルクライアントではなくリモートホスト側(Settings → Plugin (Host))にインストールする必要があります。WSL2 で JetBrains を使っていて「No available IDEs detected」が出る場合、多くは WSL2 の NAT ネットワークや Windows ファイアウォールが WSL2 と Windows ホスト側 IDE の接続をブロックしていることが原因です(WSL1 はホストのネットワークを直接使うため影響を受けません)。推奨は、既存のネットワークモードを保ったままファイアウォールで WSL2 トラフィックを許可する方法です。まず WSL シェルで IP を調べます。
hostname -I
出たアドレス(例 172.21.123.45 なら 172.21.0.0/16)のサブネットに合わせ、管理者権限の PowerShell でファイアウォールルールを作ります。
New-NetFirewallRule -DisplayName "Allow WSL2 Internal Traffic" -Direction Inbound -Protocol TCP -Action Allow -RemoteAddress 172.21.0.0/16 -LocalAddress 172.21.0.0/16
そのうえで IDE と Claude Code を再起動します。もう一つの方法は WSL2 をミラーリングネットワークに切り替えることで(Windows 11 22H2 以降が必要。Windows 10 は前述のファイアウォール方式を使う)、Windows ユーザーディレクトリの .wslconfig に次を追記して wsl --shutdown で再起動します。
[wsl2]
networkingMode=mirrored
トラブルシューティングの要点
プラグインを入れても機能が出ないときは、プロジェクトルートから実行しているか・プラグインが有効か・IDE を(場合によっては複数回)完全再起動したか・リモート開発ならリモートホストにプラグインが入っているかを確認します。「No available IDEs detected」は、プラグインの有効化・IDE の完全再起動・統合ターミナルからの実行・(WSL は上記設定)を確認します。「command not found」は、claude --version でインストールを確認し、プラグイン設定で Claude コマンドのパス(WSL は WSL 形式)を設定します。
組み込み IDE MCP サーバーとセキュリティ
プラグインがアクティブなときは ide という組み込み MCP サーバーがローカルで動き、CLI がネイティブ diff ビューアで diff を開いたり、@ 用に選択を読んだり、診断を会話に取り込んだりします(設定項目が無いため /mcp からは非表示。組織が PreToolUse フックで MCP ツールを許可制にしている場合は存在を把握しておきます)。接続中は現在の選択とアクティブファイルのパスが各プロンプトのコンテキストに含まれ、.env などを除外するにはそのパスに Read 拒否ルールを追加します。トランスポートは暗号化されない ws:// で、IDE 起動ごとに生成されるランダムトークンが ~/.claude/ide/<port>.lock(または CLAUDE_CONFIG_DIR 配下)に書かれ、CLI が X-Claude-Code-Ide-Authorization ヘッダーで提示して接続します。モデルに見えるツールは診断を返す mcp__ide__getDiagnostics(読み取り専用)のみで、JetBrains プラグインはコード実行ツールをモデルに公開しません。サーバーがバインドするインターフェースは Settings → Tools → Claude Code [Beta] → Networking (Advanced) の「Accept connections from all network interfaces」で制御され、無効なら 127.0.0.1 のみ、有効ならローカルネットワークからアクセス可能になります。ただし有効化すると、認証トークンを含むセッショントラフィックが暗号化されない ws:// で平文で流れるため、ループバックが本当に使えないときだけオンにし、WSL2 ならミラーリングネットワークへの切り替えが推奨されます。加えて、acceptEdits 権限モードでは Claude が IDE 設定ファイル(IDE が自動実行しうる)を変更できてしまう可能性があるため、JetBrains では手動承認モードの使用、信頼できるプロンプトでの利用、変更対象ファイルの把握が推奨されています。
まとめ
JetBrains プラグインは、Claude Code を IntelliJ/PyCharm/WebStorm など JetBrains の IDE に統合し、ネイティブ diff・選択と診断の自動共有・ファイル参照挿入などを提供します。方式は「IDE の統合ターミナルで claude を実行して接続する」もので、CLI とプラグインの両方が必要です。設定は /config(diff ツール)と Settings → Tools → Claude Code [Beta] で行い、外部ターミナルからは /ide で接続します。WSL2 やリモート開発では接続用の設定が要り、acceptEdits の扱いや ws:// の平文通信といったセキュリティ上の注意を押さえておくとよいでしょう。
次回は、残る連携・自動化系の未執筆ページ(Channels、/goal、Agent SDK など)、あるいは長く保留している引き継ぎ課題(第5回欠番の補完・第1/2回の照合)に着手する予定です。
この記事は執筆時点の公式ドキュメントに基づいています。最新の情報は必ず公式ドキュメントをご確認ください。

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それでは、また明日お会いしましょう(^^)


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