xargsの便利な使い方が一目で分かる!初心者におすすめの記事

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xargsの便利な使い方が一目で分かる ノウハウ
xargsの便利な使い方が一目で分かる
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よっしー
よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、xargs をご紹介します。

xargs もよく使用するシェルスクリプトの一つなので、ご紹介したいと思いました。

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xargsとは

xargs は「エックスアーグス」と読みます。

xargsは、LinuxおよびUnixシステムで使用されるコマンドラインツールで、標準入力から読み取ったテキストを引数として、指定されたコマンドを実行するために使用されます。このツールは、一連のコマンドを自動的に実行する必要がある場合や、ファイルまたはディレクトリなどの大量の引数を渡す必要がある場合に便利です。

一度に複数の引数をコマンドに渡すことができ、コマンドが受けれる引数が一つの場合は、渡した引数の数だけ、自動的にコマンドを再実行します。

一般的なxargsコマンドの使用方法は以下の通りです。

command | xargs [options] command-name [arguments]

上記のコマンドは、”command”から出力されたテキストを”command-name”に渡すためにxargsを使用します。以下は、一般的なxargsコマンドのオプションについての説明です。

  • -d: 入力の区切り文字を指定するために使用されます。
  • -n: 引数の最大数を指定するために使用されます。
  • -I: 引数の置換文字列を指定するために使用されます。
  • -p: 毎回確認を求めるために使用されます。
  • -r: 入力がない場合にコマンドを実行しないように指定するために使用されます。

例えば、次のように使用することができます。

find /path/to/directory -name "*.txt" | xargs rm

この例では、findコマンドが指定した条件に合致する全ての.txtファイルが標準出力に出力され、xargsコマンドがそれらを引数としてrmコマンドを実行します。xargsはデフォルトで引数の数が多すぎる場合に自動的に分割するため、ファイルの数が多い場合でも一度に処理することができます。

オプション

xargs の基本的なオプションについて説明します。

-t オプション

xargsの-tオプションは、実行されるコマンドとその引数を表示するために使用されます。これは、実際に実行されるコマンドや引数がどのようになるかを確認することができるため、xargsコマンドのデバッグに役立ちます。

以下は、-tオプションを使用して、xargsが実行するrmコマンドと引数を表示する例です。

find /path/to/files -name "*.txt" | xargs -t rm

この例では、findコマンドが指定した条件に合致する全ての.txtファイルが標準出力に出力され、xargsがそれらを引数としてrmコマンドを実行します。-tオプションを使用すると、実際に実行されるコマンドと引数が表示されます。例えば、以下のように表示されます。

rm /path/to/files/file1.txt /path/to/files/file2.txt /path/to/files/file3.txt ...

このようにして、実際に実行されるコマンドや引数を確認することができます。

-I オプション

-xargsの-Iオプションは、xargsが実行するコマンドの引数として、入力から受け取ったテキストを指定した文字列に置き換えることができます。具体的には、引用符で囲まれた文字列を指定し、その中に{}を含めることで、{}が置換される形になります。

以下は、xargsの-Iオプションを使用した例です。

echo "apple banana cherry" | xargs -I{} echo "I like {}"

この例では、echoコマンドにより、”apple banana cherry”という文字列が標準出力に出力され、xargsがそれを引数として受け取ります。-Iオプションを使用して、{}という文字列を指定したので、xargsは{}を出力から受け取った文字列で置き換えます。そして、echo “I like {}”コマンドを実行し、出力を表示します。

実行結果は以下のようになります。

I like apple
I like banana
I like cherry

このように、xargsの-Iオプションを使用することで、入力から受け取ったテキストをコマンドの引数として使用することができます。この方法を使用すると、xargsが処理するデータの形式に合わせて、コマンドの引数を自動的に生成することができます。

-d オプション

xargsの-dオプションは、入力を区切るためのデリミタを指定するために使用されます。デフォルトでは、xargsは空白文字(スペース、タブ、改行など)を区切り文字として使用しますが、-dオプションを使用することで、異なる区切り文字を指定することができます。

Macのxargsでは使用できないので注意しましょう。

以下は、-dオプションを使用して、カンマで区切られた文字列をxargsで処理する例です。

echo "apple,banana,orange" | xargs -d, echo

この例では、echoコマンドを使用して、”apple”, “banana”, “orange”という3つの引数が順番に出力されます。-dオプションによって、xargsはカンマを区切り文字として使用します。

-0 オプション

xargsの-0オプションは、入力をnull文字(\0)で区切って処理することを指定します。通常、xargsはスペース、タブ、改行文字で区切られた入力を処理しますが、-0オプションを使用すると、空白文字や改行文字が含まれるファイル名やディレクトリ名などの入力を正しく処理することができます。

例えば、以下のようにfindコマンドで検索したファイルをxargsを使用してrmコマンドで一括削除する場合、ファイル名に空白文字が含まれている場合にエラーが発生する可能性があります。

find /path/to/files -name "*.txt" | xargs rm

この場合、-0オプションを使用すると、null文字で区切った入力を処理するため、空白文字が含まれるファイル名やディレクトリ名でも正しく処理することができます。

find /path/to/files -name "*.txt" -print0 | xargs -0 rm

この例では、-print0オプションを使用して、findコマンドで検索したファイル名をnull文字で区切った形式で出力し、-0オプションを使用してxargsがnull文字で区切った入力を処理するように指定しています。これにより、空白文字が含まれるファイル名やディレクトリ名でも正しく削除することができます。

-P オプション

xargsの-Pオプションは、同時に実行するジョブ数を指定することができます。-Pオプションを使用すると、xargsは指定されたジョブ数までコマンドを並列実行し、ジョブが完了するたびに新しいジョブを起動します。

例えば、以下のようにxargsを使用して、同時に4つのコマンドを実行する場合、-Pオプションを使用することで、並列実行するジョブ数を4に指定することができます。

find /path/to/files -name "*.txt" | xargs -P 4 -I{} sh -c 'echo Processing {} && sleep 1 && echo Finished {}'

この例では、-Pオプションを使用して、同時に実行するジョブ数を4に指定しています。また、-Iオプションを使用して、xargsが標準入力から読み取った各行を{}で置換するように指定しています。そして、shコマンドを実行し、{}を含むコマンドを実行しています。この例では、コマンドを実行するたびに1秒間待機するようにしています。

このように、-Pオプションを使用することで、複数のジョブを並列実行することができ、処理時間を短縮することができます。ただし、ジョブ数が多すぎる場合は、システムのリソースに負荷がかかるため、適切なジョブ数を設定する必要があります。

リダイレクトとの違い

xargsとリダイレクトは、異なる目的で使用されるコマンドです。

xargsは、標準入力から読み取ったデータを引数として別のコマンドに渡すために使用されます。通常、xargsはスペース、タブ、改行文字で区切られた入力を処理しますが、オプションを使用して区切り文字を変更することができます。xargsは、大量のファイルやディレクトリを扱う際に便利で、一度に多数のファイルを処理することができます。

一方、リダイレクトは、コマンドの標準入力や標準出力をファイルにリダイレクトするために使用されます。リダイレクトを使用すると、コマンドの出力をファイルに書き込んだり、ファイルの内容をコマンドの入力として使用したりすることができます。例えば、次のようにして、lsコマンドの出力をファイルに書き込むことができます。

ls > files.txt

この例では、>演算子を使用して、lsコマンドの出力をfiles.txtファイルに書き込んでいます。

つまり、xargsはコマンドの引数を扱うために使用され、リダイレクトはコマンドの標準入力や標準出力をファイルにリダイレクトするために使用されます。

パイプとの違い

xargs とパイプは、Linux / Unix 環境でコマンドを組み合わせるためのツールですが、異なる目的を持っています。

パイプは、コマンドの出力を別のコマンドの入力に直接渡すための方法です。たとえば、以下のようにコマンドをパイプで接続することができます。

command1 | command2

この場合、command1 が実行され、その出力が command2 の入力として渡されます。この方法を使うと、複数のコマンドをつなぎ合わせて、複雑な処理を行うことができます。

一方、xargs は、複数のコマンドライン引数を受け取り、それらを単一のコマンドの引数として実行するための方法です。たとえば、以下のようにコマンドを実行することができます。

echo "file1 file2 file3" | xargs rm

この場合、echo コマンドの出力が xargs に渡され、xargs はその出力を空白で区切って複数の引数として解釈します。そして、rm コマンドに渡され、指定されたファイルを削除します。

つまり、パイプはコマンドの出力を別のコマンドの入力に渡すための方法であり、xargs は複数の引数を取り、コマンドの引数として実行します。

おわりに

今日は、xargs について説明しました。

xargsは、リストやファイルなどの大量のデータを扱う際に非常に便利です。例えば、grepやsedなどのコマンドで一致する行を取得する場合、xargsを使うことで、大量の行をスムーズに処理することができます。

また、xargsは、並列処理のためにも使用されます。複数のコマンドを同時に実行することができるため、処理時間を短縮することができます。

簡単に言えば、xargsは大量のデータを簡単かつ効率的に処理するためのツールです。

ぜひ使ってみてください。

よっしー
よっしー

また明日お会いしましょう!

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