bash入門：シェル内でfunctionを並列実行させる

ノウハウ

2023.12.22

この記事は約5分で読めます。

よっしー

こんにちは。よっしーです(^^)

今日は、シェル内でfunctionを並列実行させる方法についてご紹介します。

背景
実行環境について
1. 作成ファイル一覧
2. 02_multi_run.sh
動作確認
解説
1. 02_multi_run.sh
おわりに

背景

シェル内でfunctionを並列実行させる機会があったので、そのときの内容を備忘として残しました。

この記事のソースは下記のサイトにアップしています。

GitHub - Gate-Yossi/Musica: 読み方：ムジカ

読み方：ムジカ. Contribute to Gate-Yossi/Musica development by creating an account on GitHub.

実行環境について

実行環境は下記の記事を参考にお願いします。

作成ファイル一覧

下記のファイルを作成しました。

        new file:  local/work/02_multi_run/02_multi_run.sh

02_multi_run.sh

#!/bin/bash

function load_out_dir()
{
    run_time=$(TZ=JST-9 date "+%Y%m%d_%H%M%S")

    yyyy=${run_time:0:4}
    mm=${run_time:4:2}
    dd=${run_time:6:2}
    HH=${run_time:9:2}
    MM=${run_time:11:2}
    SS=${run_time:13:2}

    run_name=$(basename "$0")
    run_name=${run_name%.*}

    out_dir=${run_name}/${yyyy}/${mm}/${dd}/${HH}/${MM}/${SS}
    echo "out : ${out_dir}"

    mkdir -p "${out_dir}"

    log=${out_dir}/out.log
}

proc_test()
{
    sleep_time=$(( $RANDOM % 10 ))
    sleep $sleep_time
    echo "[$(TZ=JST-9 date "+%Y/%m/%d %H:%M:%S.%3N")] proc $i ${sleep_time}[s]" | tee -a "${log}"
}

load_out_dir

for i in $(seq 1 10); do
  proc_test $i &
done

wait

動作確認

下記のコマンドを実行します。

make build

make up

make login

cd 02_multi_run

bash 02_multi_run.sh

下記の結果が出力されていれば成功です。

root@ecf916c9c345:/work/02_multi_run# bash 02_multi_run.sh 
out : 02_multi_run/2023/12/03/19/15/25
[2023/12/03 19:15:25.562] proc 9 0[s]
[2023/12/03 19:15:26.568] proc 8 1[s]
[2023/12/03 19:15:27.562] proc 7 2[s]
[2023/12/03 19:15:27.562] proc 5 2[s]
[2023/12/03 19:15:28.561] proc 4 3[s]
[2023/12/03 19:15:30.565] proc 10 5[s]
[2023/12/03 19:15:32.568] proc 2 7[s]
[2023/12/03 19:15:32.571] proc 3 7[s]
[2023/12/03 19:15:32.571] proc 1 7[s]
[2023/12/03 19:15:33.562] proc 6 8[s]

解説

02_multi_run.sh

このBashスクリプトは、以下の機能を持っています：

load_out_dir 関数: スクリプトを実行した時点の日時に基づいてディレクトリを作成し、そのディレクトリのパスやログファイルのパスを変数に設定します。
proc_test 関数: ランダムなスリープ時間（0から9秒のランダムな値）を生成し、その後に「proc」の情報とランダムなスリープ時間を含むログメッセージを生成し、標準出力に表示し、同時に ${log} ファイルに追記します。
load_out_dir 関数を呼び出して、ディレクトリ構造を作成し、ログファイルのパスを設定します。
for ループ: 1から10までの数字に対して proc_test 関数を非同期に実行します。各処理は & を使ってバックグラウンドで実行されます。
wait コマンド: バックグラウンドで実行されたプロセスが終了するまで待機します。