
こんにちは。よっしーです(^^)
今日は、SvelteKitのリファレンスについて解説して います。
背景
SvelteKitのリファレンスについて調査する機会がありましたので、その時の内容を備忘として記事に残しました。
CLIツール(sv)
コマンドラインインターフェース(CLI)であるsv
は、Svelteアプリケーションの作成と保守のためのツールキットです。
prettierとは
Prettierは独自の考えに基づいたコードフォーマッターです。
使用方法
npx sv add prettier
導入されるもの
package.json
内のスクリプト.prettierignore
と.prettierrc
ファイル- eslintパッケージを使用している場合は、eslintの設定が更新されます
解説
Prettierは、コードの見た目を一貫性のある美しい形式に整えるためのツールです。「opinionated(独自の考えに基づいた)」とは、Prettierが独自のフォーマットルールを持っており、多くの設定オプションを提供する代わりに、決められた方法でコードを整形することを意味します。
npx sv add prettier
コマンドを実行すると、Svelteプロジェクトに以下のものが追加されます:
- package.jsonにフォーマット関連のスクリプトが追加されます(例:
npm run format
など) - プロジェクトルートに
.prettierignore
(Prettierが無視すべきファイルの指定)と.prettierrc
(Prettierの設定ファイル)が作成されます - すでにESLintを使用している場合は、ESLintとPrettierが競合しないように設定が自動的に更新されます
これにより、コードの書式を簡単に統一でき、チーム開発での見た目の一貫性を保ちやすくなります。
1. インストール後のコマンド実行
Prettierをプロジェクトに追加した後、以下のコマンドでコードをフォーマットできます:
# package.jsonに追加されたスクリプトを使用する場合
npm run format
# または直接npxで実行する場合
npx prettier --write .
2. 特定のファイルのフォーマット
# 特定のファイルをフォーマット
npx prettier --write src/routes/index.svelte
# 特定のディレクトリ内のすべてのSvelteファイルをフォーマット
npx prettier --write "src/**/*.svelte"
3. フォーマットのチェックのみ(変更なし)
# コードがPrettierのルールに従っているかチェックするだけ(変更はしない)
npx prettier --check .
4. .prettierrcの設定例
.prettierrc
ファイルでは、以下のようにPrettierの動作をカスタマイズできます:
{
"semi": false,
"singleQuote": true,
"tabWidth": 2,
"trailingComma": "none",
"printWidth": 100,
"plugins": ["prettier-plugin-svelte"],
"pluginSearchDirs": ["."],
"overrides": [{ "files": "*.svelte", "options": { "parser": "svelte" } }]
}
この設定では:
- セミコロンを省略
- シングルクォートを使用
- タブ幅を2スペースに設定
- 末尾のカンマを省略
- 1行の最大文字数を100に設定
- Svelte用のプラグインを使用
5. CIでの活用例
継続的インテグレーション(CI)のworkflowファイル例:
jobs:
format:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: actions/checkout@v3
- uses: actions/setup-node@v3
with:
node-version: '18'
- run: npm ci
- run: npm run format:check
これにより、プルリクエストごとにコードフォーマットが正しいかチェックできます。
6. エディタとの連携
多くのエディタでは、ファイル保存時に自動的にPrettierを実行するように設定できます。例えばVS Codeでは、settings.jsonに以下を追加:
{
"editor.formatOnSave": true,
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
}
Prettierを導入することで、チーム内でのコードスタイルの議論を減らし、一貫性のあるコードベースを維持できます。
おわりに
今日は、 SvelteKitのリファレンスについて解説しました。

何か質問や相談があれば、コメントをお願いします。また、エンジニア案件の相談にも随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは、また明日お会いしましょう(^^)
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